本記事では、ADHDの方が転職を成功させるためのポイントや向いている仕事・向かない仕事について解説します。
ADHDの方が転職する際は、転職エージェントを利用して、自分の特性や性格に合った仕事を紹介してもらうとよいでしょう。
特におすすめの転職エージェントは、求人数No.1の「リクルートエージェント」です。
ADHDとは?

ADHDとは、注意欠如・多動症です。下記の症状によって生活に支障をきたしている状態が6か月以上持続していることと定義されています。
- 注意欠如、不注意:間違いが多い、注意を維持できない、忘れっぽい、など
- 多動、衝動性:じっとしていられない、喋りすぎる、順番を待てない、など
子供の約5%に症状が表れるとされており、早い段階での適切な対応が必要です。
ADHDの原因はよく分かっていませんが、遺伝的要因や環境要因が関連していると考えられています。参考:NCNP病院「ADHD(注意欠如・多動症)」
ADHDは正社員として転職するのは無理って本当?

「ADHDだから転職できない」と諦めていませんか。ADHDの症状があっても、正社員として転職はできます。
以前は、ADHDの方は仕事ができない人というレッテルを張られてしまうことが多々ありました。
しかし最近では、ADHDであるとカミングアウトする著名人が増えたこともあり、症状に対する理解も深まりつつあります。
また、ADHDであっても社会で活躍している方もたくさんいます。転職を成功させるためには、まずは自分の症状を正しく理解しましょう。
ADHDが転職を成功させるためのポイント

ADHDの方が転職を成功させるためのポイントは、症状を自分で理解することや転職エージェントを活用することです。以下の3つのポイントについてくわしく解説します。
- 自分に向いていない仕事と向いている仕事を理解しておく
- 転職エージェントに自分の性格を伝える
- 複数の転職エージェントを併用して選択肢を増やす
自分に向いていない仕事と向いている仕事を理解しておく
自分に向いている仕事や向いていない仕事を把握しておきましょう。人によってADHDの症状はさまざまです。
注意欠陥の症状が重く、忘れっぽいことが仕事の支障になる方もいれば、衝動性が強く出て会議で人の話を遮ってしまうという方もいるでしょう。
そのため、自分の症状を正しく理解しておけば、向いている仕事が見えてきます。
最終的に転職先を決めるのは自分自身ですから、自分のことを客観的に見て深く理解するようにしてみてください。

転職エージェントに自分の性格を伝える
ADHDの方が転職するときには、転職エージェントを活用するのが有効です。転職事情にくわしく、さまざまなノウハウを持っているキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
その際は、あなたの性格についてできるだけくわしく伝えるようにしてください。
そうすれば、キャリアアドバイザーがあなたから聞き取った情報をもとに、プロの目線であなたに合った求人を見つけてくれます。
複数の転職エージェントを併用して選択肢を増やす
転職エージェントを利用して転職する際は、複数の転職エージェントを併用するのがポイントです。
複数の転職エージェントを併用することで、スピーディーに転職できる可能性は高まります。なぜなら、多くの求人を紹介してもらい、選択肢を増やせるからです。
また、転職エージェントによって得意な業界が異なるので、併用することでより多くの種類の仕事に出会えるでしょう。

ADHDの方におすすめの転職エージェント
ADHDの方におすすめの転職エージェントは以下の4社です。それぞれの転職エージェントの特徴を解説します。
- リクルートエージェント
- doda
- マイナビエージェント
- パソナキャリア
- アットジーピー
- アビリティスタッフィング
- エージェント・サーナ
- 就職Shop
リクルートエージェント

エージェント名 | リクルートエージェント |
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求人数 | 約400,000件以上(2022年5月21日現在) ※今の求人数:公式HPを参照 |
エリア | 全国 |
オンライン面談 | あり |
公式ホームページ | https://www.r-agent.com/ |
- 求人数No.1
- 転職支援実績No.1
- 業界最大級の非公開求人数
リクルートエージェントは、求人数No.1の転職エージェントで、約20万件の求人を公開しています。また、非公開求人の件数も業界トップクラスです。
多種多様な求人を豊富に揃えているので、ADHDの方に合った求人も見つかりやすいでしょう。
また、各業界に精通した経験豊富なキャリアアドバイザーが充実した転職サポートを提供してくれます。
独自に分析した業界・企業分析などの転職に役立つ情報やノウハウも教えてくれるのでスムーズな転職が可能です。

doda

エージェント名 | doda |
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求人数 | 約100,000件以上(2022年5月21日現在) ※今の求人数:公式HPを参照 |
エリア | 全国 |
オンライン面談 | あり(電話) |
公式ホームページ | https://doda.jp/ |
- 約10万件の求人数
- 自己分析などの診断ツールが豊富
- 利用者の満足度が高い
dodaのキャリアアドバイザーは、カウンセリングを通じてあなたの強みや適性を客観的に分析してくれます。
また、dodaのサービスには豊富な自己分析ツールがあるため、ADHDの方が自分に向いている仕事を見つけるヒントを得られるでしょう。
例えば「転職タイプ診断」では、あなたが仕事をする上で大事にしていることややりがいが分かります。
さらに、「キャリアタイプ診断」では、あなたに向いている仕事のスタイルや企業風土を知ることが可能です。

マイナビエージェント

エージェント名 | マイナビエージェント |
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求人数 | 非公開 |
エリア | 全国、海外 |
オンライン面談 | あり |
公式ホームページ | https://mynavi-agent.jp/ |
- 20代~30代の若手の転職に強い
- 親身なカウンセリングに定評あり
- 転職サポートが手厚い
マイナビエージェントは、20代~30代の若手の転職支援に強い転職エージェントです。
若手向けの求人を熟知しているため、意欲・熱意といったポテンシャルを見て採用してくれる企業の求人なども紹介してもらえます。
また、各業界専任のキャリアアドバイザーがいるので、転職したい業界の情報を集めやすいのも魅力です。
さらに、キャリアアドバイザーは求職者の話をじっくり聞いてくれます。そのため、ADHDの方も自分の性格や転職に関する不安を打ち明けやすいでしょう。

パソナキャリア
エージェント名 | パソナキャリア |
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求人数 | 約50,000件(2022年5月21日現在) ※今の求人数:公式HPを参照 |
エリア | 全国 |
オンライン面談 | あり |
公式ホームページ | https://www.pasonacareer.jp/ |
- 46万人以上の転職をサポート
- オリコン満足度調査No.1
- 28,000社以上の企業との取引実績
パソナキャリアは、オリコン顧客満足度総合1位の転職エージェントです。また、これまでに46万人以上の転職をサポートしてきた実績があります。
さらに、キャリアアドバイザーの質が高いと評判です。
希望する業界に精通した専任のキャリアアドバイザーが、強みや適性をしっかりと把握した上で求人を紹介してくれます。
豊富な転職実績があり、質の高いキャリアアドバイザーのいるパソナキャリアなら、ADHDの方にマッチする求人が見つかるでしょう。

アットジーピー

エージェント名 | アットジーピー |
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求人数 | 約800件(2022年5月21日現在) ※今の求人数:公式HPを参照 |
エリア | 全国(主に東京、大阪、名古屋エリア) |
オンライン面談 | あり |
公式ホームページ | https://www.atgp.jp/ |
- 業界トップクラスの障がい者向け求人数
- 転職エージェントの利用で企業からスカウトが受けられる
- 自分のペースに合わせた転職ができる
アットジーピーは、株式会社ゼネラルパートナーズが運営している、障がい者向けの求人数が豊富な転職サイトです。求人数は業界でもトップクラスで、求人検索はもちろん、転職支援のプロであるコンサルタントからの支援で、企業からのスカウトを狙えます。
障がい者の方でも働きやすい、在宅勤務や時短勤務などに対応した求人があるため、体力がないという方にもおすすめの転職サイトといえるでしょう。また転職エージェントをつけずに求人を調べたり、スカウトが来るまで待ったりなどの利用ができるため、自分のペースに合わせた転職が可能です。
アビリティスタッフィング

エージェント名 | アビリティスタッフィング |
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求人数 | 約200件(2022年5月21日現在) ※今の求人数:公式HPを参照 |
エリア | 東京 |
オンライン面談 | あり |
公式ホームページ | https://ability.r-staffing.co.jp/ |
- 精神障がい向けの求人が豊富
- 登録者ごとに合わせたサポート
- 転職後の継続支援が受けられる
アビリティスタッフィングは、株式会社リクルートが運営をしている、うつ病といった精神障がいをお持ちの方向けの、障がい就職支援サイトです。
「ひとりひとり」に合わせたサポートが特徴で、直接会って相談を受け、登録者ごとに合わせた就業や継続のサポートをしてもらえます。
精神障がいに理解のある企業の求人が多く登録されているので、転職に負担を感じることなく、働ける職場が見つかるでしょう。
また、転職後も精神保健福祉士といった専門スタッフのサポートが受けられるので、相談しながら働いていけるのも、アビリティスタッフィングならではの強みです。
エージェント・サーナ

エージェント名 | エージェント・サーナ |
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求人数 | 約400件(2022年5月21日現在) ※今の求人数:公式HPを参照 |
エリア | 関東圏、関西圏 |
オンライン面談 | あり |
公式ホームページ | https://www.agent-sana.com/ |
- 身体障がいと内部障がいの両方に対応している
- 20代・30代の内定率が60%以上
- 遠隔地からでも転職サポートが受けられる
エージェント・サーナは、株式会社イフが運営している、身体障がいと内部障がいをお持ちの方々の転職支援を、29年間続けてきた転職サイトです。20〜30代の内定率も60%以上と高く、若手の方でも利用しやすい転職サイトといえます。
エージェントサーチ独自の公開求人も数多く扱われているので、エージェントサーチならではの求人を見たい方は登録を検討しましょう。
来社面談の他に、メールや電話、Web面談などを活用した、遠隔地からの転職サポートも行っているので、移動が難しいという方でも利用可能です。
就職Shop

エージェント名 | 就職Shop |
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求人数 | 約100,000件(2022年5月21日現在) ※今の求人数:公式HPを参照 |
エリア | 全国 |
オンライン面談 | あり |
公式ホームページ | https://www.ss-shop.jp/ |
- 未経験からの正社員が目指せる
- 登録者数の9割が20代
- 書類選考なしで転職ができる
就職Shopは、株式会社リクルートが運営する、未経験から正社員を目指す、若手向けの転職サイトです。登録者の約9割が20代であるため、新卒や既卒、第二新卒、アルバイトにフリーターなど、正社員経験の無い方が多く利用しています。
また、書類選考なしの求人が多く、人物本位選考を採用しているのが大きな特徴です。やる気があれば仕事の種類問わず挑戦できるのが魅力となるでしょう。
さらに、キャリアコーディネーターとの面談で登録者の強みや特徴を把握して、それぞれの登録者に向いている転職先を提案してもらえます。
新しい仕事にチャレンジしたい方にこそ、未経験でも対応してくれる求人がある就職Shopがおすすめです。
ADHDの方に向いている仕事

ADHDの方には、好奇心旺盛で感性が鋭いなどといったADHDの長所が生かせるクリエイティブな仕事がおすすめです。以下、具体的に向いている職種を3つ紹介します。
- 企画職
- エンジニア
- デザイナー
企画職
企画職は商品の販売や宣伝を目的として、企画を立案・実行するため、どんどんアイデアを出して行動する能力が求められる仕事です。
そのため、「好奇心旺盛で発想力がある」というADHDの特性を持つ方に向いています。
特に、思いついたことをすぐに実行できる・行動力が優れているなど、多動や衝動性の傾向が強いタイプの方向きです。
プランナーなどの企画職の場合は比較的自由度が高いため、苦痛なく業務に取り組めるでしょう。
エンジニア
エンジニアとは専門的な技術職を指します。代表的なのは、プログラミングを用いてシステムの開発・保守をするIT系のエンジニア職です。
そのため、「興味のある分野に対して強い集中力を発揮する」というADHDの特性を持つ方に向いています。
また、エンジニアの仕事はモノづくりの一つでもあるため、ADHDの創造性を存分に発揮できるでしょう。


デザイナー
デザイナーの仕事は、さまざまな商品やウェブサイトなどのデザインをする仕事です。
そのため、「人とは異なる感性の鋭さや創造力がある」といったADHDの特性を持つ方に向いています。
また、好きなことや興味のあることに集中できるという特性を持つ方もデザイナー向きです。

ADHDに向いていない仕事

ADHDの方には、単純作業が多い仕事やミスが許されない仕事は向いていないとされています。具体的には以下のような職業は向いていないといえるでしょう。
- 事務職
- 秘書業務
- 医療系、保育系の仕事
- 交通機関のドライバー
- 工場での流れ作業、繰り返し作業
とはいえ、人によって強く出ているADHDの特性は異なります。そのため、自分の特性をよく理解するように努めましょう。
面接でADHDと言ったら不利になる?

ADHDだと伝えたら採用で不利になるのでは、と心配な方もいるでしょう。採用面接の際、わざわざADHDだという必要はありません。
しかし、ADHDの症状によって業務に制限がある場合や会社側に配慮してほしいことがある場合は伝えた方がよいでしょう。
ADHDは転職を繰り返すジョブホッパーになりやすい?

ADHDの方は、短期間に就職と退職を繰り返すジョブホッパーになりやすいといわれています。
実際に職場になじめなかったり、周囲の理解を得られなかったりして、職を転々としているADHDの方は多いです。
とはいえ、自分に向いている仕事・働き方・職場環境ではないなら、転職を繰り返すのも仕方ありません。
見方を変えれば、さまざまな種類の仕事を経験しているのは、武器にもなるでしょう。
ADHDの方におすすめの転職エージェントまとめ
ADHDだから転職できないということはありません。しかし、人によって向いている働き方や職種は違います。
そのため、まずは自分の性格やADHDの特性をしっかり理解してください。向いている仕事の求人を紹介してもらうには、転職エージェントを活用するとよいでしょう。
おすすめは、求人数が豊富であなたに合った仕事が見つかりやすいリクルートエージェントです。



