新卒の求人情報とは違って、転職の情報はなかなか表に出てこないものです。
個人がひとりで「これだ」と思える求人情報を集めるのは大変なものですし、たとえ良さそうな求人があったとしても、自分が知らない業界や企業については、応募の選択肢から外してしまうこともあります。
そんなときに頼りになるのが、転職エージェントです。
転職エージェントを利用する企業、求職者の数は年々増えてきており、厚生労働省の発表によると、平成25年度には求人数が前年比21%増の約344万人、就職件数が前年比37%増の約61万人となっています。
業界の最新動向や企業の採用担当者を直接知っている「転職のプロ」が、マンツーマンでサポートしてくれるというのは、とても心強いものです。
特に仕事をしながら転職活動をおこなう人にとっては、転職エージェントをうまく活用することで、効率よく転職を成功させることができるでしょう。
あなたのキャリアの可能性を広げるためにも、ぜひ転職エージェントを賢く活用し、転職を成功へと導きましょう!

転職エージェントとは?
転職エージェントは求職者が希望する条件と、企業が求める人物像をマッチングして、採用に結びつけるためのサービスをおこなっています。
企業側が紹介料を払っているため、転職者からお金をとることはありません。
最初の相談から履歴書・職務経歴書の添削、面接でのアドバイスにいたるまで、転職者の支援サービスは、すべて無料です。
転職エージェントにもよりますが、具体的には以下のような特徴があります。
- マンツーマンで転職をサポート
- 非公開求人をもっている
- 平日夜や週末でも対応している
- 履歴書、職務経歴書の書き方を指導してくれる
- 面接対策をおこなってくれる
- 企業との交渉代行など
転職エージェントのメリットとは?
転職エージェントのメリットは以下の通りです。
- 求人情報を詳しく知ることができる
- キャリアカウンセリングをおこなってくれる
- 在職中でも効率よく転職活動をおこなえる
- 推薦コメントで企業にアピールしてくれる
- 非公開求人に応募できる
- 面接相手の情報や年収交渉なども任せられる
①求人情報を詳しく知ることができる
転職エージェントを利用するメリットの1つ目は、求人企業の豊富な情報が得られることです。
転職エージェントは紹介依頼があった企業を訪問して、採用担当者のほか採用予定の部署の蝶などと面会し、仕事内容や転職希望者に求めるスキルや経験、社風や経営者の考え方までさまざまな情報を収集しています。
そのため、転職希望者はイメージと実際の仕事内容のギャップなどの「ミスマッチ転職」を回避しやすくなります。
WEBなどで公開されている求人情報や会社情報では、求人企業のリアルなイメージがなかなか湧いてきません。
しかし、転職エージェントを使えば、企業別の詳しい業務内容や労働環境の情報を詳細に教えてもらえます。
②キャリアカウンセリングをおこなってくれる
メリットの2つ目は、客観的なキャリアカウンセリングによって、自分の市場価値を把握することができることです。
転職エージェントは、業種、職種、年齢、経歴などからどのくらいのポジションや年収が得られるのか、多くのサンプルをデータベース化して把握しています。
そのような情報をもとに、転職希望者は今の会社での自分の評価は妥当なものか、転職するならどのくらいの年収やポジションを目指せるのかなど、客観的なアドバイスを受けることができます。
③在職中でも効率よく転職活動をおこなえる
インターネットや求人雑誌には求人の情報があふれています。しかし、そのなかから自分の規模言うにあった求人情報を探そうと思うと、かかる時間や労力はかなりのものです。
転職エージェントを利用すれば、あなたの希望の条件をもとに、的を絞った選択肢を提示してもらえます。
応募書類の提出や面接日の設定も代行してくれます。
④推薦コメントで企業にアピールしてくれる
たいていの転職エージェントは、業界者職種ごとに得意分野を持っています。その分野で求められるスキルをつかんでいるため、転職希望者にとっては、転職成功への水先案内人となってくれる存在です。
転職エージェントが求職者を企業に紹介するときには、必ず推薦コメントをつけてくれます。職務経歴書だけでは伝わりにくい求職者の人物像や、求職者の強みを書き添えることで、企業にアピールをしてくれるわけです。
「自分では気付かなかった強みやアピールポイントを導き出され、自身につながった」というケースもあります。
⑤非公開求人に応募できる
非公開求人とは、WEB上やその他の媒体では一切公開されていない、いわば「秘密の求人」です。
公開されていない理由は、社内でもそのポジションを募集していることを明かしたくない場合や、あるいは公募しても該当者を見るけることが困難だと判断される場合です。
非公開求人のメリットは、一般的に競争率が低いことと、待遇が良い条件で迎えられることが多いことでしょう。
⑥面接相手の情報や年収交渉なども任せられる
書類選考を通過すると、人事部門、配属先部門、役員などによる面接を通過する必要があります。その際に、転職エージェントから相手の情報や受け答えのアドバイスを受けることができます。
また、転職エージェントに希望年収を伝えると、給与や待遇を交渉してもらうことも可能です。
転職希望者の市場価値を把握していると同時に、求人企業の内情にも通じているので、安心して交渉を任せることができます。

転職エージェントのデメリットとは?
転職エージェントのデメリットは以下の通りです。
内定を辞退しにくいのがデメリット
転職エージェントのビジネスモデルの仕組みは、求職者を企業に紹介し、その結果求職者がその企業に入社した際に、企業側から一定の紹介料を受け取るという仕組みで成り立っています。
転職エージェントにとってのお客様は、転職者ではなく人材を採用する企業です。
そのため、転職エージェントは基本的には企業が求める人材を紹介できるように努め、どちらかというと、転職者の希望より、企業の希望を叶えることを重視します。
よって、転職者が行きたいと思う会社よりも、転職者が内定しそうな会社を勧めてしまいがちです。内定が出た求職者に対しては、企業のためにも、自分たちのためにもその企業に入社して欲しいと思っています。
ビジネスモデルから考えると仕方がないことですが、転職者は「内定を辞退しにくい」といった雰囲気があります。
もちろん、大手の転職エージェントの場合は、内定を辞退しないように強いプレッシャーをかけてくることは少ないですし、転職エージェントというビジネスは転職者も含めた全員がWin-Winの関係でなければ成立しません。
転職エージェントQ&A
ここからは、転職エージェントに関するよくある質問を紹介します。
- どうして無料で利用できるの?
- 未経験者でも登録可能?
- 個人情報の管理は大丈夫なの?
- 書類は企業によって変えた方が良いの?
- 転職エージェントに紹介された仕事は断ってもいいの?
- 遠隔地で転職活動はできるの?
- 転職エージェントに登録したら、個人で転職活動できないの?
- 忙しくて登録に行く時間がないんだけど・・・?
Q:どうして無料で利用できるの?
A:求人企業が手数料を払っているからです。転職エージェントは、仲介が成約した際に求人企業から成功報酬として採用さの年収の一定割合を受け取り、事業を成立させています。
Q:未経験者でも登録可能?
A:もちろん登録可能ですが、求人企業のニーズなどによっては、多くの企業から紹介を受けられるとは限りません。

Q:個人情報の管理は大丈夫なの?
A:転職エージェントは本人に無断で個人情報を求人企業へ送ることはありません。紹介された企業への応募は、登録者本人の判断でおこなわれます。
Q:書類は企業によって変えた方が良いの?
A:変えるのが望ましいでしょう。転職エージェントは企業や業種・職種についても熟知しているため、「通りやすい応募書類」の書き方を把握しています。
Q:転職エージェントに紹介された仕事は断ってもいいの?
A:あくまで本人の意思が尊重されるので、断ったからといって紹介が受けられなくなることはありません。できれば前もって希望条件をしっかりと伝えておくのが望ましいでしょう。
Q:遠隔地で転職活動はできるの?
A:できます。例えばUターン・Iターン転職希望でも、全国展開している転職エージェントあ希望する勤務地の転職エージェントに登録しておけば、転職活動をおこなうことが可能です。
Q:転職エージェントに登録したら、個人で転職活動できないの?
A:転職エージェントに登録しても、転職活動は自由です。その中で、転職エージェントがもっているさまざまな情報やノウハウを取り入れて活動するのが転職成功の鍵です。
また、転職エージェントは複数利用しても問題ありません。
Q:忙しくて登録に行く時間がないんだけど・・・?
A:転職エージェントには、WEBで登録できるほか、ほとんどの転職エージェントが平日夜や土日でも登録を受け付けているので、問合わせて希望を伝えてみるとよいでしょう。
慣れないうちは、大手転職エージェントを利用しよう
ここまで、転職エージェントのメリット・デメリットとQ&Aを見てきましたが、実際に転職エージェントを使う際には、どのように転職エージェントを選べば良いのでしょうか?
転職活動に臨む大多数の人は、大手の転職エージェントに登録することから始めています。大手の転職エージェントは、転職案件も多く、自分にマッチする案件が見つかりやすくなります。
一番の大手転職エージェントはリクルートエージェントです!

