信用金庫への新卒就職はやめとけ？もったいないと言われる理由や辞めたい人の本音、信金就活のメリットまで紹介

信用金庫への新卒就職は地元で就職を考えている人にとっては評判もよく、有力候補の1つとしてよく挙げられます。

しかし、一方で「やめとけ」という声も散見されるので、不安に感じたりはしないでしょうか？

本記事では信金就活がもったいないと言われる理由や就職するメリットまで詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

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信用金庫とはどんな仕事？新卒就職はやめとけって本当？

信用金庫は地域の住民や中小企業が出資者となる共同組織の金融機関で、地域社会の活性化に貢献しています。

地域に根差し、住民に頼りにされる仕事だからこそなくなることはありませんが、合う合わないはあるので、どういった仕事かよく調べておきましょう。

2020年3月末時点の信用金庫の状況は以下の通りです。

参考：一般社団法人全国信用金庫協会「信用金庫の取扱業務」

信用金庫の主な業務は「預金」「融資」「為替」の3つからなり、近年では投資信託や保険などの業務もおこなう場合があります。

ここからは、この主な3つの業務について、それぞれ詳しく解説していくのでぜひ業界研究の参考にしてみてください。

預金業務

信用金庫も通常の銀行と同じく預金業務がメインの仕事です。

もちろん会員以外からも広く利用されており、一般社団法人全国信用金庫協会によれば、2018年3月時点の預金額は約140兆円にもなります。

信用金庫が扱っている主な預金の種類は以下のようなものがあります。

規模の小さな信用金庫だと預金が不安な人もいるかもしれませんが、預金は預金保険制度によって守られているので大丈夫です。

融資業務

信用金庫は、預金を地域の会員や中小企業への融資という形で活用し、地域社会へ貢献しています。

融資の対象は主に企業向けと会員・個人向けの2つがあり、中小企業向けの融資は以下の通りです。

一方、個人向けの融資は会員以外も利用でき、住宅ローンをはじめさまざまなニーズに応えられる各種ローンがそろっています。

為替業務

為替業務とは、金庫の資金を現金ではなく銀行口座間でやり取りすることを指します。

たとえば、私たちにとっては振り込みによる送金などが身近なものです。

為替業務の中でも「信為替業務」では信用金庫間の口座だけでなく、日本中の金融機関とオンラインで相互に資金移動をおこなえます。

この「預金」「融資」「為替」の3つの業務以外にも、信用金庫では証券業務や保険業務などのサービスも取り扱っています。

また、信用金庫は金融機関で唯一スポーツ振興くじ販売・当せん金の払戻しが可能です。

信用金庫へ新卒就職はやめとけと言われる6つの理由

信用金庫は地域の活性に貢献しており、住民からの信用もあるやりがいのある仕事ですが、どうして新卒就職はやめとけと言われるのでしょうか。

以下では、新卒就職はやめとけと言われる理由を6つ解説します。

業務量のわりに給与が低い

信用金庫の主な仕事内容は、以下の通りです。

このように信用金庫は窓口業務や顧客の資金運用のサポートなど対面での業務が多く、忙しいわりに給与が低いというデメリットがあります。

また、年功序列な面もあり、一気に年収を上げたい人には向いていません。

営利を追及しない組織だからこそ、仕事の成果が収入にかえってきにくく、達成感が少ないのがマイナスなイメージにつながっています。

窓口対応や営業ノルマで精神的にきつくなりやすい

信用金庫は窓口対応や営業ノルマで精神的にきつくなりやすいので、コミュニケーションが苦手な人には向いていません。

信用金庫で働く人は対人の仕事で顧客に気づかいをしながら、同時にノルマも課されています。

あるいは自分ではいまいちと思う金融商品やローン等でも積極的に売り込むことが必要なときもあり、精神的に疲れてしまう人もいます。

仕事とはいえ人をだましているような罪悪感にかられるのはしんどいですよね。

地域に根差した仕事ゆえに休日出勤もある

銀行は休日出勤がほとんどありませんが、信用金庫は地域貢献の意味合いが強い仕事ゆえに休日出勤の可能性があるのもデメリットです。

具体的には土日の窓口相談や、土日出勤でボランティアへの参加など地域に根ざしたものも業務の一環としてある場合があります。

休日出勤を余儀なくされるとライフワークバランスが取りにくくなるので、休日出勤がいやな人にはおすすめできません。

窓口業務であれば代休は出ますが、地域のイベントに参加する場合、代休は期待できないので注意しましょう。

古い体質が残るところが多い

信用金庫は特定の地域のみで活動するため新しい風が入りにくく、以下のような古い体質が残るところが多くあります。

信用金庫は保守的な社風なので、残業を美とする古い考え方や飲み会の開催など、現代の若者にはなかなか合わない文化もあります。

また、年功序列で厳しい上下関係があるので、パワハラなどには注意したいところです。

昔ながらのやり方を踏襲してしまうのには、IT化の遅れなど業務の効率にも影響が出ています。

閉じられた人間関係に息苦しさを感じることもある

信用金庫は事業所単位である程度人間関係が固定された閉鎖的な職場です。

たとえ異動になっても県内の他の支店になるだけなので、閉じられた人間関係に息苦しさを感じることもあります。

また、年齢層が幅広いため、新卒では少しなじみにくいかもしれません。

クローズドゆえにうわさ話なども広まりやすく、人間関係がこじれるとしんどくなる可能性は高いでしょう。

顧客も地域住民や地域の企業が多く、顔ぶれが変わらないのはやりやすさというメリットもありますが、逆に苦手な顧客でも長く付き合わなければいけません。

専門的なスキルが身につかず、キャリアアップしにくい

信用金庫の業務は窓口など対面のものが主で、身につけられるスキルは営業スキルや金融系の知識のみです。

そのため、次に別の職へ移るときには手に職がつきにくいかもしれません。

また、最近では重宝されるIT系のスキルを身につける場面がほとんどないので、転職では逆にマイナスになってしまう可能性もあります。

転職でキャリアアップしたいなら、別途スキルを個人で身につけるなどの対処が必要です。

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信用金庫に就職して辞めたいと嘆く先輩のリアルな声

ここでは、信用金庫に就職して辞めたいと嘆く先輩たちの声をお届けします。

信金で働いてる友達も働き始めてすぐ辞めたいって言ってたしもうすぐ辞める🥵
#ぽんブラ
引用：Twitter

仕事辞めたいけどどうしたらいいかわからないし信金程度の職歴で後決まるのかも分からなくて震えてるだけ
引用：Twitter

SNSでは特に「信金辞めたい」という声が多く見られました。

しかし、信用金庫はスキルを身につけづらい業務内容なので、なかなか転職に踏み出せない人もいるようです。

給料日なり〜
高卒２年目女子信用金庫職員の給料は……
手取り12万でした〜私の１ヶ月って安いね
#仕事辞めたい
#給料日
#信金辞めたい
#金融機関辞めたい
引用：Twitter

また、「給与が低い」といった口コミも見られました。

この方は高卒の社員ですが、一生懸命働いても手取りが低いのはしんどいですよね。

信用金庫は年功序列で昇進するところが多いため、実力でのし上がっていくのはなかなか難しいです。

信用金庫に新卒で就職する4つのメリット

引用：一般社団法人全国信用金庫協会「信用金庫業界における預金積み金残高の推移」

信用金庫の預金残高は年々伸びており、需要があるため今後も事業全体では伸びる可能性の高い業種です。

将来性には期待ができるので、ここからは信用金庫への就職を希望する人に向けて就職するメリットを4つご紹介します。

地元の信金に勤めれば地元への貢献につながる

地元に帰って働きたい人は地元の信用金庫での就職に向いています。

信用金庫は給与が安定しており、社会的信用も高く、地元への地域貢献も可能とメリットは多いです。

また、事業所は県内なので県外への転勤の心配がなく、結婚やマイホーム購入などキャリア設計がしやすいのも魅力です。

信用金庫に勤めれば取引先など地元の人から信頼されるため、人付き合いが好きな人にとっては楽しい仕事になるでしょう。

金融・経営に関する知見が深まる

信用金庫では専門的なスキルは身に付きませんが、金融・経営に関する知見が深まるのもメリットです。

金融系の仕事に携わることで、預金・融資・為替・投資など専門知識が身につき、同業界へのキャリアアップには大いに有効と言えます。

また、金融系の知識は日常生活での資産運用などにも役立つため、生活をより豊かにできるかもしれません。

社会人としての所作・マナーが徹底的に身につく

信用金庫は窓口業務・営業でいろいろな顧客と接する機会が多いので、社会人として一人前の所作・マナーを徹底的に身につけられます。

個人の顧客だけでなく地域の企業の社長・経営者と接することもあり、新卒から社会人の基礎が身につくでしょう。

また、地域の企業の社長・経営者と接する機会は人脈を増やすことにもつながります。

貴重な経験を新卒のうちからできるので、人付き合いによって人脈や知見を広げたい人にはおすすめです。

対人コミュニケーションや営業力が高まる

信用金庫は窓口業務や営業など人と関わることの多い業種です。

そのため、対人コミュニケーションや営業力が高まるメリットがあります。

営業力やコミュニケーションスキルは公私共に役立つスキルで、転職でも営業として年収を大きく伸ばせる可能性もあります。

信用金庫では金融や経営以外の専門スキルを身につける機会が少ないので、コミュニケーション力など転職でアピールできるスキルをより磨いておきましょう。

【やめとけ】信用金庫へ就職するが向いていない人の特徴

信用金庫への新卒就職が向いていないのは、以下のようなポジティブな特徴のある人です。

このように働くことに対して高い目標を持っている人は、信用金庫では叶えられないものが多いでしょう。

信用金庫は年功序列で保守的な特徴を持っているので、自ら率先して動きたい人には向いていません。

一方、以下のような特徴のある人も向いていない可能性があります。

こちらはどちらかというと、ネガティブな理由になります。

しかし、ネガティブな面を我慢しては精神的につらいだけなので、しっかり目を向けて適性を判断することが大切です。

実は勝ち組？新卒で信用金庫への就職が向いている人の特徴

一方、以下のような特徴に当てはまる人は信用金庫への就職に向いているので、ぜひ目指してみましょう。

信用金庫は金融機関であるため給与や待遇が安定しているという大きなメリットが享受できます。

営業ノルマは厳しいですが、目標に向けて頑張れる人は活躍できるでしょう。

また、地域の事業や経営に関わりたい人や、地域に貢献したい人に向いています。

信用金庫へ新卒就職したい人向けの就活戦略

信用金庫へ新卒就職したい人は、次のような就活戦略を取るのがおすすめです。

特に、信用金庫を志望する理由は重要です。

就活の選考では他の金融機関ではなく、信用金庫を選ぶ理由、その地域である必要性をかならず話せるようにしておきましょう。

また、就職後に後悔しないように、将来的なことまで見据えて選ぶべきです。

身近に信金関係の人がいれば、業務内容や雰囲気を聞いて参考にしましょう。

信用金庫への就職が自分に合っているか不安ならどうする？

信用金庫に就職を検討している人も、実際に働くまでは自分に合っているかどうか不安ですよね。

ここからは、信用金庫への就職が自分に合っているかわからないときの対処法をご紹介するので、ぜひ行動に移してみてください。

就活エージェントに相談して一緒に自己分析を深める

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以下では、当サイトおすすめの就活エージェントを2つご紹介します。

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信用金庫・信用組合・銀行はどう違う？

参考：全国信用金庫協会「信用金庫と銀行・信用組合との違い」

信用金庫・信用組合・銀行はそれぞれ別の法に基づいて運営されています。

また、信用金庫・信用組合は非営利目的ですが、銀行は営利を目的とした法人です。

設立目的や業務範囲も違うので、信用金庫に応募する人は違いを理解しておきましょう。

まとめ：信用金庫が本当に合うか見極めて納得の内定を勝ち取ろう！

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信用金庫への新卒就職は「やめとけ」と言われる理由も多くありますが、安定しており地域に貢献できるなど、適性のある人にとっては働きがいがあるのも確かです。

就職すべきか悩んでいるなら、イメージで決めるよりも行動にうつして自分に本当に合うのかを見極めましょう。

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