面接を勝ち抜いていくためには、自分をうまくアピールする必要があります。
効果的なアピール方法については様々なことが言われてきましたが、アピールの方法はどんな人が面接官をしているのかで変わってきます。
今回は、選考段階別に「面接官が誰であるのか」ということに焦点をおき、それに応じての面接対策を紹介します。
面接官が誰であるのかを考えよう

そもそも、どんな社員が面接官としての役割を与えられているでしょうか。
大企業の応募者数は膨大です。そのため、SPIやESで多くの応募者が振り落とされると言っても、一次面接にこぎつける応募者数は数百人にも及びます。
では、どんな社員が数百人にも及ぶ一次面接の面接官をしているのでしょうか?
膨大な数の応募者の面接を人事部の人たちだけでさばいていくのには限界があります。そのため、人事部はそれぞれの部署に呼びかけ、採用方針を伝えるのが通例です。
一次面接の面接官は偉くない!
普通、面接官は選考過程が進むほど、役職が高い社員によって行われます。つまり、二次面接、最終面接で採用方針に合っていない学生がいれば、それは一次面接の面接官の責任なのです。ですので、一次面接は上司に叱られないように無難な学生を選考に残らせる傾向にあります。
優秀な学生を落としてしまうことよりも、『ダメ』な学生を選考に残してしまうことのないように注意します。
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選考過程が進むほど役職の高い人が出てくる
一次面接は無難な優秀さが大切でしたが、選考過程が進むにつれて徐々に個性を出していきましょう。それは、役職が高い社員のほうが、企業風土と学生の素質のマッチ度合いを重視しているからです。
むしろ、少しくらいの不器用なことよりも、その企業で働いているイメージを湧かせることが重要です。いくら優秀でも、企業の雰囲気に合わずにすぐに辞められてしまっては元も子もありません。
選考段階別の対策方法

選考段階によって面接官が違い、それに応じてウケる内容は違うということを紹介しました。では、そのことを考慮して実際にどう対策をしていけばいいのでしょうか。
選考序盤
質問例
- 「あなたの特技をエピソードを交えて教えてください」
- 「周囲の大人からどのような評価を受けますか?」
- 「大学での卒業論文のテーマを教えてください」
- 「日本にある信号機の数を概算してください」
- 「あなたを動物にたとえるなら何ですか?」
選考中盤以降
- 志望動機とリンクした自分の経験を準備する
- どんな素養をもつ人が企業活躍しているかを分析し、自分との共通点をアピールする
- 一緒に働きたいと思ってもらえるように、挨拶や振る舞いに気をつける
質問例
- 「競合他社と比較して弊社の優れている・改善すべき点を教えてください」
- 「弊社について知っていることを10個教えてください」
- 「入社後にどんな業務をしたいと思っていますか?」
面接官に合わせて自己アピールをしよう
今回は、「面接官が誰であるのか」ということに焦点を置いた面接対策を紹介しました。選考段階別にどんな役職の社員が面接官を担当するかを考え、初期の段階では優秀さを、中盤以降は徐々に個性を出せるように、予想される質問の回答を練習しておくようにしましょう。


