企業側は将来性のある学生の採用に躍起になっています。そのため、見栄えをよく見せているということもあるでしょう。もし、気になっている企業に「OB・OGの先輩」が居るなら、先輩の胸を借りて、生の声を聞いてみましょう。その企業の現場を知るには絶好のチャンスです。
また、選考に進むかどうかの判断はもちろん、他の企業の説明を聞く時の新しい判断基準になるので、積極的にアポイントを取って話を聞きに行くことをおすすめします。
そして、今回は、そんな「OB・OG訪問」で、聞いてきいておくべき事8選をお伝えします。
OB・OG訪問で先輩に聞いておくべきこと

OB・OG訪問で先輩に聞くべきことを、8つに厳選して紹介します。
- 「先輩が就職活動時に抱いた会社の印象と実際に働いてみた印象の違いはありますか?」
- 「一日の仕事の流れを教えてください。」
- 「やりがいを感じたり、悔しい思いをしたことってありますか?」
- 「普段何人ぐらいの人と一緒に仕事していますか?」
- 「皆さんお昼や夕食は誰と食べに行くことが多いですか?」
- 「社会人になるにあたって、今から勉強しておいたり意識しておくことはありますか?」
- 「先輩の時の面接や試験はどのような内容でしたか?」
- 「どのような個性を持った同期の方が多いですか?」
「先輩が就職活動時に抱いた会社の印象と実際に働いてみた印象の違いはありますか?」
先輩にも皆さんと同じ就活生だった時期があります。先輩がこの会社を選んだ時に抱いた印象と実際に働き、中からみた会社の印象を聞いてみることで、自分が感じている企業のイメージとのギャップが無いのかを確認する基準になるでしょう。
「一日の仕事の流れを教えてください。」
ストレートに「残業はありますか?」と聞くのは控えておきましょう。企業によっては、OB・OG訪問の内容を報告する場合もあります。その中で、「どのようなことを聞かれましたか?」という項目もあるかもしれません。
選考に進む可能性も十分あるので、あまりマイナスイメージに繋がる要素は避けておきたいですよね?
でも、この質問なら残業の有無だけでなく、実際の勤務環境も知ることができるので、一石二鳥です。
「やりがいを感じたり、悔しい思いをしたことってありますか?」
仕事をするならやりがいを持ちたいところです。やりがいを得ることができるのか、先輩に聞いてみましょう。
また、悔しい思いをしたことも同時に聞くことで、この会社でどういった実務スキルが求められているのかも知ることができます。
なお、「失敗談を聞かせてください」という質問は避けましょう。
「普段何人ぐらいの人と一緒に仕事していますか?」
ほとんどの仕事は一人で完結しません。先輩が普段どういう人と関わりながら仕事しているのかを聞くことで、より詳しく業務内容を知ることができます。
- 同じ部署内で完結するのか
- 他の部署と関わりながら仕事をするのか
- クライアントや他の会社との連携が必要なのか
このようなことがわかると、その会社で勤務するようになった時に携わる仕事の規模感も把握できます。
「皆さんお昼や夕食は誰と食べに行くことが多いですか?」
この質問は、先輩と打ち解けてきたなと思った時に聞いてみると良い質問かもしれません。ですが、これも重要な質問なので、是非聞いてみましょう。
その理由は、社内コミュニケーションの雰囲気を知ることや、仕事量の多さを知ることができるからです。
「一人で食べることが多い」と仕事が忙しくて、食べる暇を合わせるのが難しい職場環境である可能性もありますし、社内コミュニケーションが難しい会社である可能性だってあります。
また、「外出先で済ませる」事が多い場合はオフィスにいない事が多い仕事内容の可能性も想像することができます。
「社会人になるにあたって、今から勉強しておいたり意識しておくことはありますか?」
先輩の務めている会社に限らず、社会人として最低限勉強または意識をしておくことはないかを聞いておきましょう。
社会人として生活をしている先輩からのアドバイスは、どの会社でも役に立つのはもちろんですが、採用活動中にも役に立つ事が沢山聞けます。
会社の採用担当も「学生だから」と優しく目を瞑ってくれることもありますが、採用活動中から「社会人としての立ち振舞」を意識しておくことで、担当者の目にもそれが伝わり、よい評価に繋がりやすいです。
「先輩の時の面接や試験はどのような内容でしたか?」
テスト対策と同じで、事前に予習・準備ができるように先輩の経験を聞きましょう。
特に一次面接や二次面接の場合は、複数人で行うことが多いです。その時にどういったことをやるのかを事前に想定しておくことで、他の人よりもよい印象を残せるチャンスが広がります。
また、更に面接が進むとより「皆さんが会社に取って有益なのか」また「会社に合っているのか」を見極めるような質問が増え、内容が難しくなります。
「どのような個性を持った同期の方が多いですか?」
「人間性のいい人」「頭のいい人」というだけで採用されるというわけではありません。
「この会社にあっている人材なのか?」「採用することでこの会社にどのような影響があるか?」など複合的な判断をした上で、皆さんの採用可否を判断します。
その中でも特に重要視されやすいのポイントの一つが「社風に合っているかどうか」という点です。先輩にどういった個性をもった同期の方が多いのかを聞いて、改めて自分が「先輩方と共通するところがあるのか?」「将来の先輩となる方々と仕事ができそうなのか」を考えてみましょう。
就活は通過点
就職活動は長い社会人生活を始める上での通過点でしかありませんが、重要な分岐点です。
OB・OGの先輩方はその分岐点を経験した上で、的確に皆さんにアドバイスをしてくれます。
しかし、忙しい仕事の合間を縫って皆さんとの時間を作っていますので、予め質問したい内容をしっかりとまとめ、的確に質問を投げかけましょう。それが社会人になる為の第一歩に繋がります。


