
フリーターが「楽」だというのは本当なのでしょうか?
フリーターは、簡単な仕事を基本的に任せられるので全く仕事経験がない人でもフリーターとして簡単に働けます。求められるノルマも正社員と比べれば少ないですね。その観点からいうと、楽だといえるでしょう。
また、フリーターは週5日、一日8時間労働する義務がない働くシフトは自分である程度管理できるので個人的な私用との日程調整がつけやすいという自由さがあります。
急な体調不良やちょっとした病気になったときに、休みやすいのがフリーター。正社員はかかる責任が大きいので簡単には休めません。
他にもフリーターのメリットとしては、やはり仕事自体の時間帯や場所などを自由に選択できるところだと思います。フリーターをやりつつ、趣味に没頭できたり、スキルを磨いたりできるという点は、魅力があります。
また、仕事が嫌になった場合も、かなりスムーズに仕事を変えることが出来るというメリットがありますね。一つの場所・仕事を続けるということが苦手な人は、そういった点でもフリーターとして生きていくということはメリットでしょう。
- フリーターは時間の融通が利きます
- フリーターはやりたいことを改めて探す時間がたくさんあります
- フリーターは責任を追うことありません
これらを考えると、フリーターは楽だと思う人が多いはずです。ですが「楽」かと問われると、私は楽ではありませんでした。実家暮らしであった為、家族からのプレッシャーが半端なかったからです。
また、友人と遊んでも常に劣等感が付きまといました。フルタイムでアルバイトしていたとはいえ、実家に入れるお金も工面する必要があります。フリーターを実際にしていた私からすると、フリーターは楽ではありません。
これからフリーターになるという方は、よくよく考えたほうが良いと思います。そして、今フリーターをしている人は、すぐにでも正社員を目指すべきでしょう。ただ、フリーターのときに自分を見つめ直すことができたのは、良い時間だったと今では思っています。
フリーター転職におすすめTOP3

- フリーターが「楽」だと言われる4つの理由とは?
- 正社員とフリーター、本当の意味で将来的に楽なのはどちらなのか?
- フリーターの楽ではない大変な10のこと
- フリーターの「楽」ではない大変なこと1.「いつでも働ける」と思われる
- フリーターの「楽」ではない大変なこと2.モチベーションの低下
- フリーターの「楽」ではない大変なこと3.自分の存在が軽くなる
- フリーターの「楽」ではない大変なこと4.仕事が正社員並みになることがある
- フリーターの「楽」ではない大変なこと5.生活リズムが乱れる
- フリーターの「楽」ではない大変なこと6.年齢が上がると辛い
- フリーターの「楽」ではない大変なこと7.正社員よりも解雇される可能性が高い
- フリーターの「楽」ではない大変なこと8.正社員との格差
- フリーターの「楽」ではない大変なこと9.世間体が悪い、冷たい
- フリーターの「楽」ではない大変なこと10.親の目が厳しい
- フリーターの楽な生活から抜け出せないと、将来どうなる?
フリーターが「楽」だと言われる4つの理由とは?

まずは、フリーターが「楽」だと言われる理由をみていきましょう。
フリーターが「楽」だと言われる理由1.バイト先がいくらでもある

フリーターのバイト先はいくらでもあるので、職場に苦手な人がいればすぐに他のバイトに変えればいいので、人間関係の面から言えばとても楽です。ただ、親族や友人にフリーターと言うのはなかなか難しい事でしたね。
兄も従弟もいい大学を出て正社員として働いているので、引け目を感じてしまうのがとても辛いですね。総合的に見れば楽と言えるでしょう。周りや世間体が気にならない人ならという条件付きですが…。
フリーターが「楽」だと言われる理由2.責任がいらない

フリーターは自分のペースで働けますし、自由な時間も多いです。バイトを掛け持ちすればまた違った気分で働けますし、責任感もいりません。
正社員だと迷惑かける、印象が悪くなると心配になりますが、アルバイトだと「アルバイトだし、大丈夫だろう」と開き直ることができます。
気持ちも学生の時のようで楽しいです。しかし、いつかは見切りをつけて正社員にならなければいけません。年齢を重ねると、フリーターでは厳しくなります。
フリーターが「楽」だと言われる理由3.労働の負担が軽い

労働の負担は、正社員に比べると圧倒的に楽です。単純で簡単なことしかしないからです。「しょせんバイト」という感覚で仕事ができます。労働で感じる負担については楽というしかないです。
労働者として持たなければいけない責任もかなり限定されます。正社員になってからは、業務の傍ら勉強することが必要だったのですが、それもありませんでした。人間関係についても、いざとなったらやめればいいやという軽い気持ちで望めば良かったです。
遅刻や病欠のプレッシャーについてもとても楽でした。簡単に誰かが代わってやれるのです。何も訓練を受けていなかったような学生が代わりにやれるのがフリーターの仕事です。
フリーターが「楽」だと言われる理由4.休みたいときに休める

フリーターは休みたいときに休めるのが、楽だと思います。そのぶんお給料は減りますが…。フリーターのときはバイトを2つかけもちしていました。フリーターなので比較的、楽に休暇が取れます。
実際に私は3か月フィリピンに留学に行っていました。正社員だったら3か月休みを取って、海外にいくのは厳しいです。その点からも、やはりフリーターは楽だと思います。
正社員とフリーター、本当の意味で将来的に楽なのはどちらなのか?

フリーターは楽だと思えば楽だといえるでしょう。しかし、楽な事と引き換えにいろんなものが犠牲になります。フリーターを続けていれば、本当の意味で将来が終わってしまうと思います。楽な代わりに恐怖を感じることもしばしばでした。
フリーターをすることで、自分の将来を換金している気分になりました。もらえるお金ははした金です。やりがいという問題もあります。簡単すぎる仕事には、やりがいを感じない人の方が多いと思います。
どちらが本当の意味で将来的に楽なのかは一目瞭然です。将来的に楽というのを、お金の面で苦労しない、「楽」と解釈すると圧倒的正社員だと思います。選ぶ企業にもよりますが、やはりボーナスが出る出ないはとても大きいです。
アルバイト時代はいくら働いてもあたりまえですが正社員のお給料には届きませんでした。退職したとしても退職金・福利厚生などフリーターにはないものがたくさんです。福利厚生で圧倒的な違いがありますし、世間体と言った面からみても圧倒的に正社員でしょう。
なにより男であれば結婚を考えれば正社員であることが最低条件だと思います。フリーター・正社員両方辛い面はありますが、やはり長期的に見ればやりがいや昇格といった面から見て正社員に軍配が上がります。
日本の正社員システムは時代が進んだ今でも、年功序列な文化が残っているからです。能力や努力で劣っている人間でも、給料や役職の面で年齢とともに上がっていけるので、正社員の方が楽になります。
もう一つ正社員の方が楽だと感じる点は、将来の計画を正社員の方が立てやすいということ。未来の自分の姿を先輩であったり、雇用形態であったりとで把握することが可能なので、フリーターと違い将来の予定が立てやすいというのが楽だと感じる理由ですね。
フリーターは終身雇用ではないので、いずれは今の職場を辞めて就職活動をする必要性が出てきます。正社員には安定した収入と賞与などといった特別手当が支給されるし、正社員は年が経つにつれてどんどんうなぎ上りに年収が増えていく。
フリーターは、特別手当も出ないし昇給があっても正社員ほどの大きな年収アップは望めません。どうしても収入的に大きな開きがあります。将来的な公的な手続き上でも正社員でないとできないことが多いのでフリーターは不利ですね。
正社員の場合、経済的には将来が保証されています。滅多なことをしない限りクビにもならず仕事はあり、特に引退後が厚生年金やその他の企業年金等で保証されており、安全です。
一方フリーターはいつまでも仕事があるとは限らず、バイトでも特に年を取ると採用されづらくなり、一番コワイのは老後です。国民年金をしっかり納付していても給付額は微々たるものです。このため、経済的には明らかに正社員の方が将来的に楽になります。


フリーターの楽ではない大変な10のこと

フリーターにも「楽」ではない大変な部分が多くあります。ここで詳しくフリーターの「楽」ではない大変なことをみていきましょう。
フリーターの「楽」ではない大変なこと1.「いつでも働ける」と思われる

フリーターは、バイト先から「いつでも働ける」と思われています。「フリーターなんだから暇でしょ?時間に余裕あるでしょ?」そんなことありません。
勉強したりやりたいことを探したりと、フリーターも忙しいのです。でもそんなことは他人はわかりません。
フリーターの「楽」ではない大変なこと2.モチベーションの低下

時給が上がらないことによる仕事に対するモチベーションの低下。これが何よりも大変ですね。フリーターに任せられる仕事は当然簡単なものが多く、3ヶ月あれば覚えてしまいます。その後は同じ作業の繰り返しです。
時間がたつのが遅く感じ、やりがいも感じられません。無駄な時間を過ごしているように感じてしまい、このままでいいのだろうかととても不安になっていましたね。同じことの繰り返しのルーティンワークが多いのも辛いです。
職場にもよるのですが、正社員がするには怠いような仕事をフリーターに任せられます。ルーティンワークに飽きやすい人にとってフリーターの仕事内容は精神的に大変と思うかもしれません。日々のフリーターとしての仕事の中で、何か目標を見つけることが大切と思います。
フリーターの「楽」ではない大変なこと3.自分の存在が軽くなる

フリーターで一番大変なのは、自分の存在が軽いと言うことです。フリーターをしているときによく考えたことがあります。自分を部品に例えるとすると、どういう部品かということです。
自分はどう考えてもかなり単価の安い汎用の部品でしかなかったです。しかも年は食っていきます。古くなった部品は取り替えられるか、耐用年数が過ぎて廃棄されるかです。
自分の存在の軽さを自覚しながら、素知らぬ顔で労働にいそしむ。そしてやることは誰にも出来るような仕事、そこがしんどかったですね。
フリーターの「楽」ではない大変なこと4.仕事が正社員並みになることがある

長く働いていてできる仕事が多くなると、正社員とほとんど変わらない業務、職責を課せられることです。にもかかわらず、フリーターの方が給料が安いので、いやな気持ちになります。
特に、正社員はボーナスをもらっているのに、自分は時給で安い給料…。お金を稼ぎたいとなったらたくさん働かないといけません。貧乏暇なしとは、フリーターのことです。

フリーターの「楽」ではない大変なこと5.生活リズムが乱れる

フリーターは、バイトのシフトが不規則なこともあるので、生活リズムはみだれます。休み希望を出せば休めますが、基本平日土日関係なく働かないといけないのがフリーターの大変なところです。風邪を引いて休んでしまえば給料は出ません。
お金がほしくて無理して働くと、さらに体調が悪化するという悪循環です。やはり時間給なので休めば休んだだけ給料が減ります。長期休みでも取ろうものなら、財布の中身が泣いているのが見えるようです。

フリーターの「楽」ではない大変なこと6.年齢が上がると辛い

若いときはいいけど年齢重ねてフリーターはきつい。正社員じゃないという後ろめたさがあります。「何の仕事してるの?」と聞かれても答えづらいです。
年齢にもよりますが、一緒に働く社員がすごく年下だと何だか切なくなる時はありますね。自分の年齢が上がると、学生アルバイトとの話も合わなくなるし、なんとなくバカにされている感じがします。
フリーターであることで、異性にもモテません。デートに誘いましたが、「フリーターとは無理」と断られたこともあります。さらにバイトの場合、年を取ると採用されづらくなり選択肢が減ります。

フリーターの「楽」ではない大変なこと7.正社員よりも解雇される可能性が高い

フリーターは基本、バイトや派遣という形で雇われているので、正社員に比べ辞めさされることが多いです。正社員よりも解雇される可能性が高い。
どんなに真面目に働いても、勤務先の業績が悪くなったりして経費削減をするときに解雇の対象になるのが非正規のフリーターになります。
いつクビになっても文句は言えない立場です。常にそういう覚悟をしておく必要があります。さらに退職金なども期待できることも少ない。そのため次の仕事を探すことだったり、お金の面での苦労など大変なことがあります。
特にお金の面で困った時などは、正社員の人に比べお金が借りにくいという面を併せ持っているため、やはりお金の工面に苦労することが多いでしょう。

フリーターの「楽」ではない大変なこと8.正社員との格差

正社員の友達と会った時に待遇の違いや給料の違いに悲しくなります。同じような仕事や作業をしている正社員と比べて、ボーナスの額は驚くほど違いました。というか、フリーターではそもそもボーナスが0円です。
フリーターで収入について不安を感じて色々と上手くいってなかった時期があったのですが、そういった時に正社員の友人が結婚したとか海外旅行に行ったとかという話を聞いた時には格差を強く感じました。
新しい提案をしても、それはアルバイトの仕事ではないから、意見だけ聞いておくねと言われたことがあります。

フリーターの「楽」ではない大変なこと9.世間体が悪い、冷たい

フリーターに対する周りの目は、当然ネガティブなものでしかありません。世の中、男性の場合は正社員が普通です。正社員じゃないものはある程度扱いが悪くなります。
その点正社員の場合は普通に扱われます。世の中の標準的な基準をクリアしているので、世間体が良いです。社会的な信用については、仮にフリーターがお金を持っていても信用性が疑われます。
正社員の場合は一定の信用水準に達したと見なされます。大きな違いがあります。1と0ぐらいの隔たりがあります。フリーターだというだけで学歴がない、根性がない、将来のことを考えていないと思われることは本当に多いです。
給料はほとんど変わらなくとも正社員というだけで親、親族、友人からは普通の人だと見てもらうことができます。また、恋人を作る際にも、フリーターだと言うと恋愛対象外に思われたこともありました。
フリーターの「楽」ではない大変なこと10.親の目が厳しい

私は大学卒業後就職せずにフリーターになったので、両親からは非常に心配されていました。特に昭和世代の目線からしたら、正社員であるだけで社会的信用があると捉えるのではないでしょうか。
大学時代の友達も私がフリーターということで、私のことを心配したり、やや皮肉的な発言をしたりすることもあります。兄弟が正社員だと、やはり引け目を感じてしまいますね。
祖母の葬式で親族の人たちに仕事は何をしているのか、と聞かれた時は非常に困りました。バイトと答えたのですが苦笑いされました。フリーターである私からしても、やはり正社員の方が圧倒的に社会的信用があると思いますね。
親や親戚から正社員の仕事を見つけるように毎年言われていました。フリーターのままだと将来性がないしスキルアップも望めない。
「結婚を将来したいなら絶対に早いうちに正社員にならないと損するぞ!」と言われました。世間的に見ても正社員で働いた方が将来的に安定するし、社会的信用があるのだと感じました。

フリーターの楽な生活から抜け出せないと、将来どうなる?

ずっとフリーター…考えただけでゾッとします。自由気ままに生きていると言われれば聞こえはいいですが、自己肯定感がとても低く、ずっと劣等感がつきまとう。フリーターの仕事は、同じバイト仲間に高校生や若い10代の人も大勢います。
その中で、自分が20代後半、30代になってもその若い世代と同じ仕事をしていることに嫌気がしてくると思います。金銭面でも同世代の半分の年収なんてこともあるでしょう。そのことに対して何にも思わない人間はいないと思われます。
そのうち働ける職場も減ってきて、引きこもるなんてことも珍しくありません。最終的にはみんな同じようにこんなことを考えるでしょう。「若い時にもっと頑張って正社員になっておけばよかった」と。
実際この言葉はフリーターの30代くらいの男性が言っていたことでした。年齢を重ねてもフリーターしてる方に多いのは実家暮らしです。
実家なので生活費や、食費などはかからず、掃除洗濯も母親がしてくれてフリーターで稼いだお金で全て遊べる。…このような方が多いですね。
もちろん貯金されてる方もいますが、やはりだらしのない甘ったれた生活になってる人の方が多いと思います。今は楽しい、楽でしょうが、フリーターで家族を養えるとは思いません。ずっと独身で、親が他界したり1人で家賃払ってそれで生活が苦しくなっていきます。
このままフリーターを続けてしまったら、おそらく今と生活レベルが変わることがなく、周りと差はどんどん広がっていきます。
フリーターとして、何か能力を身につけ、年とともにお金が上がっていくのであればいいですが、フリーターとして働いている以上、そういうことは起こりません。大きなスキルアップや結婚といったこともできないでしょう。

人生そのものが味気ないものになってしまうので充実感というものはきっと得られないと思いますね。フリーターは楽な部分は確かにあります。しかし、そこから抜け出せず長くフリーターを続けるのは、悲惨な人生になる可能性が高いでしょう。
