失業状態から脱出して転職するには、時間もパワーもかかります。ですが、焦りすぎてしまうとさらに精神的に追い込まれてしまうでしょう。
そんなときは、上手に息抜きをすることも大切です。
そして、日々の生活の中で少しづつでも良いので、健康的な生活習慣を取り戻していきましょう。今回の記事では、失業して無職になってしまった人が心がけるべき健康的な7つの習慣をご紹介します。
ぜひ参考にして、転職への追い風にしてください。

「無職」になると気持ちが沈んでしまう理由とは?
無職になると気持ちが沈みがちになり、人生全体が暗いものになってきます。では、なぜ無職になるとこんなにも気持ちが沈みこんでしまうのでしょうか?ここでは、その理由について見ていきましょう。
- 変化を求めるのが人間だから
- 肩身が狭いから
- 金銭的な不安が大きいから
- 疎外感があるから
1.変化を求めるのが人間だから
人間は変化を求める生き物だからです。
健康で働ける体力も時間もありますが、無職ですから当然毎日が代わり映えしません。お金が自由に使える無職なら、気持ちも沈ます精力的に活動できるでしょうが、大多数の無職は、そうはいかないと思います。
食べて寝てハローワークなどに行って・・・それで一日が終わります。独り暮らしなら、誰ともしゃべらず一日が終わることもあるはずです。
毎日同じような生活の繰り返しだと、日付や曜日感覚が曖昧になったりもするでしょうね。そうすると、どうしても気持ちが沈んできてしまいます。
無職だと対外的なストレスもないため、一週間があっという間に過ぎていくでしょう。
2.肩身が狭いから
周りの目を気にしてしまって、自分が無職だということを引け目に感じてしまう・・・。こういった肩身の狭い思いをしてしまうのも、理由のひとつでしょう。私は無職になったとき、一人暮らしをしていました。職を失った直後は、近所の目が気になり平日の昼間は外出をすることができなくなりましたね。
出かけるのは日が暮れてから、ということが多くなっていました。さらに、無職の期間が数か月続いてくると、再就職への決断が億劫になり、どんどん気持ちも引きこもりがちになっていきます。
その結果、「自分は社会の役に立てていない、必要のない人間なんだ」と悲観的に物事を考えるようになってしまうのです。
無職に対する人の目は厳しいものでしょう。それが負い目となって知人や友人とは会いにくくなります。
3.金銭的な不安が大きいから
無職になると気持ちが沈んでしまうのは、やはり金銭面の不安が大きいからでしょう。
どうしても今の資本主義の時代お金がなくては色々な行動が制限されます。食料を得るのにお金はかかりますし、それを料理するガスや電気にもお金がかかる、雨風を防ぐ住居を借りるのにもお金がかかるしそれの維持にもお金がかかります。
一生遊んで暮らせるお金がある人はいいですが、多くの人はそうではありません。定期的な収入がないことに対する精神的な不安というものは常に付きまといます。
よっぽどの貯金額がない限り、無職のままでいると生活費は底を尽きてしまいます。先のことを考えると、「ずっと無職ではいられない、いつ次の仕事を見つけるか」などの心配ごとが日に日に増えていきます。

4.疎外感があるから
一番は疎外感かもしれません。働いている時は人間関係に悩んだり、人とのコミュニケーションが苦手で苦しんでいたのですが、いざ仕事をやめると、社会に溶け込めていないことが苦しくなります。
収入がどんどん減っていく中で、社会からドロップアウトしてしまった自分が嫌になってしまうのです。もちろん仕事以外にも社会との接点を作ることはできますが、仕事を通して人に頼ってもらえたり、感謝されたりすることは人間にとって必要な生きる要素ではないでしょうか。
「もう自分はまともな社会生活が送れないのではないか、社会のレールから外れてしまったことで、やり直すことができないのではないか」と気分がどんどん落ち込んでしまいます。
人間は社会性の生き物です。マズローの5段階欲求説によると、一番下の欲求である生存の欲求の次に所属の欲求というものがあります。皆、どこどこの誰々という所属が欲しいのです。
無職が心がけるべき健康的な7つの習慣とは?
無職になったら、健康的な生活を心がけなければいけません。精神的にも肉体的にも、その方が快適に過ごせます。ダラダラお昼まで寝ていては、無職から抜け出すのが困難になってしまいます。
無職のときこそ、生活を整えるように意識してみましょう。ここでは、無職生活を整えるための健康的な7つの習慣を紹介します。
- 早起きをして、外出する
- 食生活を整える
- 家族とコミュニケーションを取る
- 大声で笑う
- 今までできなかったことにチャレンジする
- 転職先が決まらなくても焦らない
- 転職のプロに相談する
1.早起きをして、外出する
早起きは三文の得と言います。失業中は、生活リズムが崩れがちになってしまいますが、早起きを心がけることで生活リズムを整えることができます。
働いていたときは「朝早く起きて会社に行く」という基本的な行動パターンが出来上がっていました。失業中でも、このパターンをなるべく崩さないように、起きる時間は朝早くに設定しておきましょう。
家族がいる人は、父親が1日中家にいるという状況に家族が慣れておらず、つまらない衝突が起きてしまうこともあります。
家族のリズムを崩さないためにも、以前と変わらず早起きをして、なるべく用事を作って外出するように心がけましょう。
外出先は、図書館がおすすめです。平日なら空いていますし、自習室があるところもあります。
https://www.career-class.com/unemployed-library/
2.食生活を整える
失業して無職になると、ストレスから暴飲暴食したくなってしまうものです。酒浸りになったり、スナック菓子やカップラーメンばかり食べていませんか?
転職のためにはパワーが必要です。しっかりとした栄養のある食生活を心がけましょう。
お酒に逃げるのもやめた方が良いです。虚しさや孤独感からついお酒に手を延ばしてしまいますが、お酒は転職が決まってから飲む祝杯の酒が一番旨いはずです。
3.家族とコミュニケーションを取る
失業中は、家族に対して後ろめたい気持ちや心配をかけたくないという気持ちから、つい自分ひとりで考え込んでしまいがちです。
家族には「すぐ転職できるから、大丈夫、心配いらないよ」と話しているにしても、なかなか転職先が見つからなければ、強いプレッシャーを感じてしまうでしょう。
家族には、つつみ隠さず、正しい現状を伝えることが大事です。
「転職活動は1年以上の長丁場になってしまうかもしれない。その間、すまないけど協力してほしい」など、正直に自分の気持ちを伝えれば、きっと家族はあなたをサポートしてくれるはずです。
家族に正直にあなたの気持ちを伝えれば、その気持ちはきっと伝わります。
https://www.career-class.com/talk-your-family-changejob/
4.大声で笑う
失業中は、「無職」という肩書きのせいで暗い表情になってしまいがちです。常に暗い気持ちでいれば、転職活動で結果を出すこともむずかしいでしょう。
失業して不安なときに、常に明るい気持ちでいるのはなかなかできることではありませんが、生活の中に少しだけ「笑い」を取り入れることは、少しの努力でできるはずです。
「笑い」が心や体に良いということは、医学的でも認められるようになりました。
笑うことによって、体の免疫機能がアップすることも知られています。また、免疫力アップだけでなく、「笑い」には、他にもさまざまな効果が認められているのです。
「笑い」がもたらす効果
- (1)脳の働きが活性化
- 脳の海馬は、新しいことを学習するときに働く器官。笑うとその容量が増えて、記憶力がアップします。また、”笑い”によって脳波のなかでもアルファ波が増えて脳がリラックスするほか、意志や理性をつかさどる大脳新皮質に流れる血液量が増加するため、脳の働きが活発になります。
- (2)血行促進
- 思いきり笑ったときの呼吸は、深呼吸や腹式呼吸と同じような状態。体内に酸素がたくさん取り込まれるため、血のめぐりがよくなって新陳代謝も活発になります。
- (3)自律神経のバランスが整う
- 自律神経には、体を緊張モードにする交感神経とリラックスモードにする副交感神経があり、両者のバランスが崩れると体調不良の原因となります。通常起きている間は交感神経が優位になっていますが、笑うと副交感神経が優位になるので、交感神経とのスイッチが頻繁に切り替わることになり、自律神経のバランスが整います。
- (4)筋力アップ
- 笑っているときは心拍数や血圧が上がり、呼吸が活発となって酸素の消費量も増え、いわば”内臓の体操”の状態。静かに過ごすより笑っているほうが、カロリーの消費量が多くなります。さらに、大笑いするとお腹や頬が痛くなるように、腹筋、横隔膜、肋間筋、顔の表情筋などをよく動かすので、多少ながら筋力を鍛えることにもなります。
- (5)幸福感と鎮痛作用
- 笑うと脳内ホルモンであるエンドルフィンが分泌されます。この物質は幸福感をもたらすほか、”ランナーズハイ”の要因ともいわれ、モルヒネの数倍の鎮静作用で痛みを軽減します。
笑いに効果があることは確かです。しかし、そうは言っても失業中で精神的に落ち込んでいるときに無理やり笑うのは、結構むずかしいと感じるでしょう。
そんなときにおすすめなのが、バラエティやお笑い番組を見ることです。
バラエティやお笑い番組を見て、「ゲラゲラ」と大声で笑うことで精神的にも気楽な気持ちになれます。
TSUTAYAなどでお笑いのDVDを借りてくるのも良いですが、それよりもおすすめなのが「Hulu(フールー)」です。

>Hulu(フールー)は、月額933円で、10000本を越える映画・ドラマ・バラエティ番組・お笑い番組が完全見放題の国内最大級の動画配信サービスです。
映画や海外ドラマだけでなく、バラエティ番組やお笑い番組のラインナップもとても充実しているため、笑いたい人にとってはうってつけのサービスでしょう。
パソコンだけでなく、テレビ、スマートフォン、タブレットでも見ることができるので、場所を選びません。
Huluは海外発のサービスですが、日本向けの動画作品が中心となっており、邦画や日本のバラエティ番組が多数あります。
DVDを借りにTSUTAYAやゲオまでわざわざ行くのはおっくうなものです。そんなときは、Huluでいつでもどこでも動画を楽しんで、「笑い」ましょう!
5.今までできなかったことにチャレンジする
失業中にどこかに出かけるといえば、失業保険の認定日にハローワークに行くくらいのものでしょう。しかし、無職だからといって一日中家にいると、気が滅入ってしまいます。
趣味に没頭する、資格を取るために勉強する、日帰り旅行に出かけるなど、仕事をしているときにはできなかったことにチャレンジしてみましょう。
一日中家にいて色々なことを考え、思い悩んでしまうと不安な気持ちしか湧いてきません。心を元気にするためには、さまざまなことにチャレンジして、気分を高揚させることが大切です。
失業中の人がどこかに遊びに行くのなら、無料で楽しめる「工場見学」がおすすめです。
ビールなどの酒造メーカーの工場見学に行けば、作りたてのビールを無料で飲むことができます。
6.転職先が決まらなくても焦らない
失業状態が長く続くと、不安がつのってきてしまうものです。不安になるのは仕方ありませんが、転職先がなかなか決まらなくても、焦ってはいけません。
「もう入社できればどこでもいいや」と妥協して転職先を選ぶと、あとで後悔してしまうことになります。
転職には、パワーもいりますし、時間もかかります。

7.転職のプロに相談する
ひとりで転職活動を進めるというのは、とても大変なものです。
孤独感も感じますし、失業中は「社会からの疎外感」を感じて、自信をなくしてしまうかもしれません。
なかなか転職先が決まらずに、不安に苛まれることもあるでしょう。
そういうときは転職のプロである転職エージェントを利用しましょう!