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無職が職業訓練に行くメリットと性別・年代別おすすめコース

無職生活では、お金が減っていく恐怖と戦うことになります。失業保険をもらっているとしても、それが切れてしまえば、無収入です。

すぐに就職先が決まれば良いですが、転職活動は想定外に長引くこともあります。その場合、日雇いのバイトなどで食いつなぐのですが、バイトが忙しくなってしまうと、転職活動に身を入れることが難しくなってしまうでしょう。

転職活動に身を入れながら、生活費の心配もすることなく、転職に必要な知識や技術を身に付けられれば、いちばん良いのですが・・・。そんなうまい話があるのでしょうか?

あります。それは、職業訓練に行くという選択です。

この記事では、無職が職業訓練に行く10のメリットと、年代別おすすめ職業訓練コースについて、詳しく解説しています。職業訓練は、うまく活用すれば、この上なくお得な制度です。

ぜひこの記事を参考にして、職業訓練をうまく活用しましょう!


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職業訓練・ハローワークとは?

職業訓練は、認定を受けた民間企業や公共機関であるハローワークが主催する「失業中で、就職や転職を目指す方を対象に、就職するために必要な知識や資格、スキルを習得するための講座」です。

ハローワークは、「国民に安定した雇用機会を確保する」ことを目的に設立された行政機関で、求人紹介などを行ってくれます。

それでは、具体的に下記で解説していきます。

職業訓練・ハローワークとは
  • 職業訓練には種類がある
  • ハローワークの管轄について

職業訓練には種類がある

職業訓練には以下の2種類があります。

職業訓練の種類
  • 公共機関による職業訓練
  • 求職者支援訓練

失業保険を受けられるかどうかによって、受けられる職業訓練は異なります。

これまで正社員として働いており雇用保険の受給資格を満たしている人は、公共機関による職業訓練を受けることができます。

公共機関による職業訓練は、制服代や教材費は自己負担ですが、それ以外の費用は無料で受けることができます

雇用保険を受給している人が職業訓練を受講していると、失業保険を受給しながら講座を受講することができ、途中で失業手当の給付期限が切れてしまっても、訓練が終了するまで期限を延長してくれます。

一方、パートやフリーターの方など、雇用保険を受給できない人は、公共機関による職業訓練を受けることができません。これらの方の場合は、求職者支援訓練を受けることができます。

求職者支援訓練は、フリーターの方やパート、ニートの方を対象に認定を受けた民間企業が実施する訓練や公共職業訓練を原則無料で受けることができます。

本人の給与が8万円以下、かつ世帯収入が25万円以下などの一定の条件をクリアすれば、月額10万円の「職業訓練受講給付金」と交通費をもらいながら訓練を受けられます。

ハローワークの管轄について

ハローワークとは公共職業安定所のことで、国が国民に対して、安定した雇用機会を提供するために設立した行政機関です。

ハローワークでできる事柄は以下の通りです。

ハローワークでできる事柄
  • 求人紹介をはじめとした就職支援
  • 職業訓練の受付
  • 失業保険など、雇用保険の手続き

就職支援についてはハローワークが置かれている全国47都道府県のどこでも受けることができます。

一方、職業訓練の申し込みや雇用保険の手続きなどについては、現在お住まいの住所を管轄するハローワークのみでしか行うことができませんので注意が必要です。

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無職が職業訓練に行く10のメリット

ここでは、無職が実際に職業訓練に通うメリットを紹介します。

無職が職業訓練に行く10のメリット
  • お金がもらえる
  • 行く場所ができる
  • 規則正しい生活ができる
  • 仲間ができる
  • 知識、スキルを得ることができる
  • 目標ができる
  • 就職支援がある
  • 交通費がタダになる
  • さまざまなコースがある
  • 国家資格がとれるコースもある

お金がもらえる

職業訓練に通うと、お金がもらえます。具体的には、公共職業訓練の場合は、失業手当の「訓練延長給付金」です。求職者支援訓練の場合は、「職業訓練受講給付金」がそれぞれもらえます。

これらの給付金は、訓練に通っている間は、継続して支給されます。さらに、職業訓練修了後にしっかりと就職することができれば、生活の基盤を安定させることができるでしょう。

また、失業保険の待期期間がなくなり、失業保険を早期に受けることができます。失業保険の受給期間を超えても、失業保険に通っている間は失業保険をもらい続けることができます。

自宅から職業訓練校までの「交通費」も支給されますから、とてもありがたい環境で勉強に励むことが可能になっています。

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行く場所ができる

無職生活では、家に閉じこもりがちになってしまいますが、職業訓練に通うと、行く場所ができます。毎日行く場所があるので、自然と外に出ることができるようになります。

毎日外に出ると、身なりも自然と整えるようになりますし、歩くことで自然と運動にもなるので、好循環が生まれます。

また、大人になってから勉強に集中できる時間が持てたことが良かったです。退職後、職業訓練校に通っている間は当然無職だったわけですが、仕事をしながらスクールに通うのとは違い、とにかく勉強に集中できる時間を確保できることが大きかったですね。

また、通常の授業とは別に、キャリアコンサルタントによる授業もありました。

「キャリア=仕事ではなく、人生を指す」ということや、「話を聴くという傾聴」は、どういうことか、さらにグループワークで実践もあり、かなり内容の濃い養成講座だったと思います。

規則正しい生活ができる

仕事を辞めて無職になると、昼夜逆転したり、ダラダラと過ごしてしまったり不規則な生活になりがちです。職業訓練に通うことで、規則正しい生活習慣で過ごすことができます。

基本的には、平日9時~16時頃まで毎日の講義なので、やはり体調(健康管理)にも気を遣う様になりました。また、人と接するのでコミュニケーション能力が必然的に上がります。

職業訓練は、月曜日~金曜日の朝から夕方までみっちりおこなわれます。つまり、朝起きて学校に行き、夕方帰ってきて夜は寝る、といった規則正しい生活が自然とできるわけです。

また、職業訓練は、土日祝日は完全休み、お盆休みや正月休みも暦通りにあります。

仲間ができる

職業訓練には、同じ業界、職種での就職を目指す人が集まっています。同じ目標に向かって同じ教室で勉学に励むわけですから、自然と仲間ができます。無職生活では、ひとりで悶々と考える時間も多いですが、毎日行く場所ができ、仲間と勉強することで、ひとりで悩むことが少なくなります。

職業訓練に来る人は、年代も10代~50代と幅広いです。いろんな境遇の人とめぐり合うことができるので、年代を超えた仲間を作ることができます。職業訓練には同じような境遇の仲間がいて、それぞれに情報を共有したり、悩みを語り合うことで、精神的に救われたことが良かったです。

ここで出会った人たちとは、「そういう世界があるのか」という興味深い会話をすることができて楽しいものでした。同業者もいれば完全に他業種からの転職を考えられている方、主婦の方まで通われていたので、新しい出会いがありましたね。

年齢もバラバラでしたが、皆、目的が同じなため話も合いとても有意義な時間を過ごすことができました。色々な職業経験のある人たちの話を聞くことが出来たことが良かったです。

知識、スキルを得ることができる

就職しようと求人を探しているが、希望の求人へのスキルレベルに達していないということはよくあります。職業訓練校に行けば、一定期間しっかりと勉強することで、希望の職業に必要な知識と技術を身に付けることができます。

私は実際に職業訓練に通うことで、業界の現場で役に立つ知識やツールの扱い方を学べました。多くの知識やノウハウを身につけることが出来たため、自信が付きましたね。

また、職業訓練にもよりますが、希望者は資格取得することもできます。限られた期間で学ぶことは大変でもありましたが、私は実際に複数の資格を取得することができました。

有用な資格をほとんど費用なく取得できるのが職業訓練の大きなメリットです。職業訓練に通っている間は、給付金も支給されるので、生活費の心配をする必要がありません。

目標ができる

無職生活では、先が見えない暗闇にいるような気分を感じてしまいますが、職業訓練に行けば、「就職する」という目標に全力で向かうことができるようになります。

どんな仕事でも良いからと闇雲に求人に応募するのではなく、自分が希望する仕事に必要な知識やスキルをしっかりと身につけたうえで、求人を探すことになるため、的を絞って就職活動をすることができます。

また、その職業に向いているのか見極められるのも良い部分でしょう。職業訓練に通って良かったなと感じることは、実際にその業界で働いている先輩に直接話を聞けることです。

その業界について詳しくなりインターネットでは知ることの出来ない、生の情報を知ることが出来ました。この職業が自分に向いているのか、自己分析だけでは分からないことも職業訓練に行くことによって体験を通じて学ぶことが出来ます。

就職支援がある

職業訓練校では、ハローワークと提携して就職支援をおこなってくれます。基本的には、職業訓練のコースに関連した求人を掲載してくれるのと、訓練校のなかには、企業が説明会に来てくれるところもあります。

また、訓練のカリキュラムの中に、「職務経歴書の書き方」「面接の模擬練習」も組み込まれているので、就職に向けたスキルアップができます。就職に必要なスキルを身に付けさせてくれたうえ、就職支援もあるのですから、職業訓練に通うメリットは大きいです。

デュアルシステム訓練という、職業訓練にプラスして、企業での1ヶ月間の実習がある訓練もあります。デュアルシステム訓練に通えば、より就職に近い実践的な訓練を受けることができるでしょう。

就職活動をする上で自分のセールスポイントや面接の受け答えの訓練もしてくれたのでとても助かりました。履歴書の書き方や職務経歴書の書き方も教えてくださったので、きちんとしたものが書けるようになりました。

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交通費がタダになる

職業訓練に通うと、受講の給付金のほかに、「通所手当」という交通費がもらえます。通所手当は自宅から職業訓練校までの交通費を支給してもらえます。つまり、交通費がタダになるということです。

通所手当は、定期代を支給されます。定期ですので、自宅から訓練校の間の駅にはどこでも降りることが可能です。土日に遊びに行く際も定期券を活用することができるのがメリットです。

さまざまなコースがある

職業訓練には実にさまざまなコースが存在しています。以下はコースの一例です。

職業訓練のコース
  • 経理事務
  • プログラマー
  • 電気工事
  • 通信技術
  • 機械加工
  • CAD
  • メカトロニクス
  • 自動車整備
  • 建築
  • インテリア
  • ビル管理(ビルメンテナンス)
  • 介護福祉
  • 医療事務
  • ウェブデザイン
  • DTPデザイン
  • ホテルサービス
  • 造園
  • 土木施工・管理
  • 測量・測量設計

などがあります。これだけのコースがあれば、自分の希望の訓練が見つかる可能性が高いです。もし行きたいコースが最寄りにない場合は、他県の職業訓練に申し込むこともできます。ただし、併願はできません。

国家資格がとれるコースもある

職業訓練の中には、国家資格がとれるおいしいコースも存在しています。

国家資格がとれるコース
  • 第2種電気工事士
  • 介護職員初任者研修
  • フォークリフト運転免許
  • 液化石油ガス設備士

上記の資格は、職業訓練の受講を修了すると無試験で国家資格が与えられる職業訓練コースがあります。これらの訓練は、かなり狙い目です。

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無職が職業訓練に行く際の5つの注意点

無職にとっては非常にうれしい職業訓練ですが、注意点もあります。ここでは、無職が職業訓練に行く際の注意点を見ていきましょう。

無職が職業訓練に行く際の5つの注意点
  • 職業訓練には入校試験がある
  • 入校の倍率が高い職業訓練もある
  • 一部有料のコースがある
  • 長いと1年以上のコースもある
  • 職業訓練の給付金をもらうための注意点

職業訓練には入校試験がある

職業訓練に入校するためには、入校試験に合格する必要があります。試験は主に「筆記試験」と「面接試験」の2つです。筆記試験は国語と数学の試験がおこなわれます。公共職業訓練では、筆記試験と面接試験が両方ありますが、求職者支援訓練では面接のみというところも多いです。

筆記試験は、長期のコースでは高校卒業程度、そのほかのコースでは義務教育修了程度の問題が出題されます。筆記試験は過去問を何度も解くことで対策できます。薄い参考書を買って勉強するのも良いでしょう。

筆記試験の過去問は、訓練校に問い合わせると貰うことができるほか、各職業訓練校のホームページで公開されているところもあります。

▼筆記試験の過去問
東京都の職業訓練(都立職業能力開発センター)入校選考の過去問
大阪の職業訓練(府立高等職業技術専門校)入校選考の過去問

面接は、5分~10分程度おこなわれます。面接官は2人のところが多く、主に個人面接です。「この訓練を選んだのは何故ですか?」「現在の就職活動の状況を教えてください。」といった質問を聞かれます。

職業訓練の試験では、面接が重視されるため、面接対策をしっかりとおこなう必要があります。職業訓練の面接対策については、こちらの記事を参考にしてください。

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入校の倍率が高い職業訓練もある

職業訓練は、入校できる定員が決まっているため、人気のコースは倍率が高くなります。職業訓練校によって倍率はバラバラですが、3~4倍と倍率が高いコースもあります。何が何でも職業訓練に行きたいという人は、倍率の低い訓練校を選ぶのもひとつの手です。

一般に、医療事務や介護福祉などの女性が仕事に就きやすい分野の職業訓練は倍率が高く、ガテン系(男性の体力仕事)の職業訓練は倍率が低い傾向にあります。また、3ヶ月などの短期の職業訓練の方が、長期の職業訓練に比べて志望者が少ない傾向です。

入学時期や年度によっても倍率は変動します。極端に高倍率になった訓練は、志望者が高倍率の訓練を敬遠するため、翌年には倍率が下がる場合もあります。必ずしも、前年の倍率が高いから入りにくいとは限りません。

過去の志望コースの数年間の平均倍率を見て判断する必要があるでしょう。倍率は、志望する職業訓練校に聞けば教えてくれます。

その他、倍率を知る方法は、東京都なら、職業訓練(民間委託訓練)のページで過去の民間委託訓練(公共職業訓練)の応募倍率が掲載されています。

一部有料のコースがある

職業訓練の中には、一部有料のコースがあります。

具体的には、在籍労働者訓練や学卒者訓練などは、有料のコースとなります。

在籍労働者訓練とは、「職業能力開発促進法」という法律に基づき、主に中小企業に在籍している従業員の方を対象に、2日~5日程度の短期間の訓練のことを指します。

技術革新や産業構造の変化に対応する高度な技術や知識を習得させることを目的に、生産性の向上や新製品開発、業務改善に必要な知識やスキルを習得する講座が開かれています。

短期間の訓練以外にも、主に若年層~中堅社員を対象に2年程度の長期間の訓練も行っています。

具体的な訓練例は下記の通りです。

若年層~中堅社員を対象に2年程度の長期間の訓練
  • 電気工事科
  • 溶接科
  • 情報ビジネス科
  • 機械加工科
  • 機械製図科

一方学卒者訓練は、中卒や高卒の方を対象に、就業に必要な知識やスキルを身に付けることを目的に開催される訓練のことです。

学卒者訓練では、職業能力開発総合大学校に入学し訓練を受けますが、学卒者訓練には普通課程、専門課程、応用過程の3つがあります。それぞれの違いを下記の表にまとめました。

普通課程専門課程応用過程
訓練目的地域産業に必要な多様な技能・知識を労働者に提供高度なものづくり人材を育成するため、技術革新に対応できる高度な知識・技術を兼ね備えた実践技能者を育成高度な技術・知識を習得し、生産技術・生産管理部門のリーダーとなる人材を育成
期間1~2年2年2年
対象者中卒者・高卒者等高卒者専門課程修了者
料金各都道府県による39万円+入学金169,200円39万円+112,800円
訓練コースOA事務科、機械加工科、自動車整備科、木造建築等生産技術科、電子情報技術科、電気エネルギー制御科、等生産機械システム技術科、建築施工システム技術科等

お金はかかりますが、就職後に役立つスキルを身に付けられます。

長いと1年以上のコースもある

職業訓練は、長いと1年以上のコースもあります。そのため、短期間で職業訓練を終了して就職活動に臨みたい方は、コース選びに注意するようにしましょう。

先ほど紹介した在籍労働者訓練などの他に、長期高度人材育成(専門人材育成)コースは1年以上の訓練となります。長期間の訓練になるため、就職活動を始めるまでに時間がかかる点はネックですが、しっかり知識やスキルを身に付けた上で就職活動に臨めるので、自信をつけられるメリットはあります。

長期人材コースの具体例は下記です。

科目名内容
調理科調理師免許を取得し、飲食業界で活躍できる人材を目指す
介護福祉科介護福祉士として必要な技術を習得し、介護業界で活躍できる人材を目指す
こども保育学科保育所、障碍者福祉施設に保育士として就業するために必要な知識・技術を習得し、保育士として活躍できる人材を目指す
児童福祉科保育士資格、幼稚園教諭二種免許、社会福祉主事任用資格の取得を目指す
ビューティースタイリスト科美容師資格を取得し、信頼される美容師の技術・知識習得を目指す
食物栄養科食・栄養に関する基礎的な知識を習得し、管理栄養士の資格取得を目指す
IT・ゲームソフト科IT全般の知識、プログラミングスキル、ゲームシステムなどの先進技術を習得し、IT業界への就職を目指す
ホテルブライダル観光科観光・宿泊業界の基礎的な知識やスキルを習得し、観光・宿泊業界への就職を目指す
貿易ビジネス科貿易の知識、船舶・航空貨物の基礎知識を習得し、貿易業界への就職を目指す
ファッションビジネス科ファッションビジネスの基礎知識、店舗運営の知識やスキルを習得し、販売力のあるファッションアドバイザーを目指す

様々なコースがあるので、自分の興味のある学科の訓練を選ぶことができます。

職業訓練の給付金をもらうための注意点

職業訓練に通う際の注意点は、求職者支援訓練では「すべての訓練に出席」しなければ給付金はもらえないということです。無断で欠席すると、その月の給付金が不支給になっていまうので注意が必要です。

月額10万円がパーになってしまいますから、気をつけなければいけません。もしもやむをえない事情があって休む場合は、その事実を証明する書類を提出しなければオッケーです。

公共職業訓練の場合は、休んだ日は、その日数分だけ失業手当が差し引かれます。

【男女別】人気の職業訓練コース

ここでは、男性女性別に人気の職業訓練のコースを紹介していきます。

無職の男性に人気のコース

無職の男性に人気の職業訓練コースを下記にて表でまとめます。

コース名内容
IT・ゲームソフト科IT全般の知識、プログラミングの基礎スキルを習得し、IT業界への就職を目指す
Webデザイン科Webデザインの基礎的知識やコーディングを習得し、Webデザイナーとして活躍を目指す
電気工事科第二種および第一種電気工事士資格の取得を目指す
宅建業・不動産業界科不動産会社に最低1名以上設置しなくてはいけない宅地建物取引士の資格取得を目指す
貿易・国際ビジネス貿易、船舶・航空貨物の基礎知識や英語力、国際ビジネスの基礎を学び、貿易業界や国際ビジネスを展開する企業への就職を目指す

男性に人気の職業訓練コースの特徴をまとめると、

男性に人気の職業訓練コースの特徴
  • 手に職がつく
  • 需要のある業界
  • グローバル

が人気である傾向があります。

例えばITコースを見てみると、IT業界の成長性は高く、需要に対してプログラマーやシステムエンジニアの数が圧倒的に不足しています。このような状況のため、職業訓練でプログラミングスキルを身に付けることで就職できる可能性が高まります。また将来的にもフリーランスとして活動することができるので、手に職がつきます。

他にも、電気工事士は、建物や工場など電気を使う施設がなくならない限り絶えず需要が発生する業界です。手に職をつけて将来的に独立をしたり、どこでも働けるスキルを身に付けることができるようになるので、男性からの人気が高いです。

無職の女性に人気のコース

女性に人気の職業訓練のコースは「介護福祉、介護サービス関係の職業訓練コース」です。介護施設の職員またはホームヘルパー(訪問介護員)になるためのコースで、主な就職先は、老人福祉施設や老人保険施設、訪問介護事業者などです。

介護福祉コース以外にも、下記の職業訓練は女性から人気です。

コース名内容
児童福祉科幼稚園教諭二種免許、保育士資格の取得を目指し、保育所や幼稚園での就職を目指す
医療事務科レセプトの基礎知識や医療事務に必要なスキル・知識を習得し、医療機関への就職を目指す
OA事務基礎科ビジネスマナーやパソコンスキル、日商簿記3級程度の簿記知識を習得し、一般企業の事務職への就職を目指す
ネイリストマスター養成科ネイルの基礎知識・スキルや、ジェルネイルの基礎知識・スキルを習得し、ネイリストとしての基礎的な接客ができるようになることを目指す
Webデザイン科Webデザインの基礎的知識やコーディングを習得し、Webデザイナーとして活躍を目指す

女性に人気のコースは、訓練内容が

女性に人気のコースの特徴
  • 女性ならではの強みを活かせる
  • ワークライフバランスを重視できる職場で働ける
  • 女性にとってあこがれの職種

であるという特徴があります。

例えば児童福祉や医療事務は、多くの女性の方が活躍している職種です。このような職種への就職を目指せる職業訓練には人気が集まりやすい点が特徴です。

ネイリストなども、女性の強みを活かせる職種でありますし、女性にとってあこがれの職業の1つとも言えます。

また、OA事務基礎のように、企業で事務職として働くための職業訓練に人気が集まるのも、ワークライフバランスを実現したい女性ならではの特徴です。

下記の記事では、女性が職業訓練を受けて実際に就職をした体験談が紹介されています。女性の方にとって役立つ記事のため、ぜひご確認ください。

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【年代別/無職】おすすめの職業訓練コース

年代によって、おすすめの職業訓練も変わってきます。

どの職業訓練コースに行こうか迷っている人は、コース選びの参考にしてみてください。

20代無職におすすめのコース

20代の人におすすめの職業訓練コースは「プログラマー」「Webデザイナー」を目指せる職業訓練です。ITの知識と技術は今の時代に必須のスキルとなってきています。IT関係の仕事は、需要が高い職種です。

また、今後働き方はどんどん多様化し、フリーランスとして働く人も増えてくるはずです。Web関係の仕事は、スキルさえあれば独立も目指すことをできるため、20代のうちにこれらの技術を身につけておくと、これからの時代に有利になります。

就職に関しては、プログラマーの場合は「ITパスポート」や「基本情報技術者」などの国家資格を訓練中に取得できれば、就職で有利になるでしょう。

Webデザイナーの場合は、訓練中に作成した作品をポートフォリオとしてまとめ、応募先企業へアピールすると良いです。

30代無職におすすめのコース

30代の人におすすめの職業訓練コースは、「電気工事科」「電気設備科」です。これらの職業訓練では「第2種電気工事士」の資格を無試験で取得できる訓練が存在します。

第2種電気工事士の資格は需要が高く、将来性のある資格です。この資格を取得することができれば、就職にかなり有利に働きます。

また、第二種電気工事士の資格を先に取得しておけば、消防設備士の電気関係の科目試験がすべて免除となります。訓練修了後に消防設備士を受験すれば、免除特典を利用して、楽に消防設備士の資格を取得することができます。

「電気工事科」「電気設備科」の主な就職先は、電気工事会社、ビル管理会社、商業施設保守会社です。

40代無職におすすめのコース

40代の人におすすめの職業訓練コースは、「ビル管理(メンテナンス)科」です。ビル管理関係の職業訓練は、中高年でも入りやすいのが特徴です。

ビル管理の職業訓練には、中高年のための優先枠が設けられていたり、高年齢者向けの訓練として設置されているなどの措置が設けられていることもあるので、中高年に特におすすめできる訓練です。

ビル管理(メンテナンス)の仕事は、電気設備や給排水設備、空調設備などの保守・管理に加え、消防設備の点検・整備、ビル内の清掃まで、建物及びそれに付帯するあらゆる設備についての保守、管理を担当する技術者です。

訓練終了後の主な就職先は、ビル管理会社となります。がんばって資格さえとれば、年齢が高くても就職可能です。

さいごに

職業訓練のことをよく知らないという人でも、この記事で職業訓練に興味をもったなら、ぜひ最寄りのハローワークで職業訓練のパンフレットをもらってみてください。

職業訓練は、お金をもらいながら知識とスキルを身に付けることができるお得な制度です。本気で勉強に取り組めば、きっと、希望の職種での就職を叶えられます。

職業訓練を受講することによって、職業訓練に通っている間は失業手当が延長されたりと、メリットが多いです。また、受講手当として1日500円が40日間支給されたり、通所手当という職業訓練校までの交通費も支給されます。

関連記事:知らないと損する!お金がもらえる職業訓練の4つのメリットと私の体験談

ただし、職業訓練には無職期間が伸びるというデメリットもあります。就職することが目的の学校ですが、「職業訓練に通っていた」ということを好意的にとらえてくれる会社というのはまだ少ないのが現状です。

「職業訓練に通ったら就職できる」と安直に考えるのではなくて、「職業訓練に通って企業が求めるような知識とスキルを全力で身につけたから就職につながる」と考えましょう。

職業訓練に通うにしろ通わないにしろ、どちらにしても最終的なゴールは「就職」ですから、今から求人を探しておくことはとても大事なことです。常にアンテナを張り、転職サイトで求人をチェックしておく必要があります。

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編集者1

杉田 陸 - キャリアクラス編集部

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新卒で福岡県のメーカー企業に入社し、営業とSNSマーケティングを経験。1年半後、本当にやりたいことを見つめ直し、未経験でWebマーケティング業界への転職を決意。2021年8月にウェブココル株式会社へ入社する。自身の第二新卒で転職を成功させた体験をもとに記事コンテンツの作成する。一般社団法人プロティアン・キャリア協会が行う『プロティアン・キャリア検定資格』に合格(合格証明)。
※プロティアンキャリア検定は、自身・他者のキャリア開発に活かせる、変化する新時代のための認定資格

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編集者2
千田 究太郎 - キャリアクラス編集部

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新卒でマーケティング支援会社に入社。その後、Web広告を扱う企業を中心に二度転職を経験したのち、ウェブココル株式会社に入社。自身の転職成功経験を踏まえて、主に第二新卒〜若手の転職情報に精通。最新の転職情報をお届けします。

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大島 大地 - ウェブココル株式会社取締役

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新卒で東証プライム上場メーカーへ入社。その後上場企業傘下のWebメディア企業へ転職し、ウェブココル株式会社の取締役へ就任。採用の全責任者として、年間100名近くの採用選考を実施し、社員0名→25名へグロース。自社において幅広いなリクルーティングサービスを利用し、多くのサービスに精通。採用側の視点でサービスのファクトチェックや記事内容を精査しています。

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執筆者情報

杉田陸のアバター 杉田陸 キャリアクラス編集者

宮崎県宮崎市生まれ。福岡大学経済学部を卒業。新卒でVC工業株式会社に入社し、営業とSNSマーケティングを経験。1年半後、本当にやりたいことを見つめ直し、未経験でWebマーケティング業界への転職を決意。2021年8月にウェブココル株式会社へ入社する。現在はキャリアクラスのディレクターとして、キャリアに関するニュースでの情報収集や転職成功者へのインタビューを行い、キャリアや転職への知見を増やしている。自身の第二新卒で転職を成功させた体験をもとに記事コンテンツの作成する。プロティアン・キャリア協会が行うプロティアン検定資格を取得(証明バッジ)。
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