飲食店の正社員は勤務時間が長く、給料が低いなど、シビアな働き方をしている人が多いというのはよく耳にする話です。
実際に飲食店の正社員がきついのか、給料や労働時間に関する統計などを用いて深掘りしていきます。
また、飲食店の正社員がきつすぎると悩んでいる方や、飲食店の正社員を辞めたいけど時間がないという方におすすめの転職エージェントを紹介します。
飲食店の正社員から転職したい人は最後まで必見です。
飲食店の正社員がきつい理由を4つ紹介します
いくら飲食の仕事が好きでも、給料が低かったり勤務時間が長くて体力的にきつかったりすれば辞めたくなりますよね。
ネット上で特に多かった飲食店の正社員がきつい理由を4つご紹介します。
- 給料が低い
- 勤務時間が長い・サービス残業が多い
- アルバイトと違って休みがほとんどない・週6出勤が当たり前
- 体力的にきつい
給料が低い
飲食店の正社員は、給料が低いといわれています。
業種 | 平均年収 (男女計) | 平均年収 (男性) | 平均年収 (女性) |
飲食物調理従事者 | 約332万円 | 約375万円 | 約273万円 |
飲食物給仕従事者 | 約341万円 | 約372万円 | 約279万円 |
上記の表は、厚生労働省の統計「令和3年賃金構造基本統計調査」をもとに飲食店正社員の平均年収を算出したものです。
月給に換算すると約24万円ほどです。飲食物調理従事者の平均年齢が44.1歳、飲食物給仕従事者の平均年齢が39.5歳であることを考えれば決して高い給料ではないことがわかります。
勤務時間が長い・サービス残業が多い
飲食店の正社員がきついのは、長時間労働やサービス残業の多さも要因の一つです。
厚生労働省の調査によると、宿泊業・飲食サービス業の週所定労働時間は40時間3分と、全16産業の中でワーストの結果となりました。
また、飲食店の正社員はサービス残業が発生しやすい職種でもあります。例えば、シフト作りや発注などの事務作業の時間は、接客や調理をしているわけではないので、勤務時間に該当しないとしている企業もあります。
バイトと違って事務作業もしなければならない正社員は、サービス残業が必然的に多くなるのです。
また、休憩時間中にバイトから質問されたりクレーム対応をお願いされたりするなど、本来休憩できる時間にも仕事をしなければいけないこともあります。
アルバイトと違って休みがほとんどない・週6出勤が当たり前
アルバイトであれば飲食店でも週に2〜3回の勤務で済むことはあります。しかし、正社員となれば週6出勤が当たり前です。
休みがほとんどなく、せっかく休みがあっても急遽休んだアルバイトの代わりにシフトに入ることもありえます。
なお、厚生労働省の統計によると、宿泊業・飲食サービス業における令和2年の有給休暇の平均取得率は45%です。これは、全16業種の中でも最も低い取得率となっています。
体力的にきつい
飲食店の正社員は基本的に立ち仕事であり、体力的にきつい仕事です。
特に、調理をする厨房では、重い鍋を持って腰を痛めるなど肉体的なダメージを受けることもあります。接客スタッフでも、休憩以外で座れることはなく、厨房とテーブルを行き来するなどハードな仕事です。
正社員はバイトと違って勤務時間が長いため、疲労もたまりやすくなります。
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飲食店で働くメリットは何か?
きついといわれる飲食店の正社員として働くメリットは、主に以下の3つが考えられます。
- お客様とのコミュニケーションが楽しい
- 美味しいと言われた時が嬉しい
- 20代でも責任のある立場になれる
元々人と話すのが好きな人や、やりがいを感じる仕事がしたい人にとっては、飲食店の正社員として働くメリットを感じられるでしょう。
お客様とのコミュニケーションが楽しい
飲食店はお客様ありきの商売です。
接客スタッフはもちろんのこと、ときには厨房スタッフであってもお客様から料理の感想を言われるなど、お客様とコミュニケーションをとる機会があります。
料理や共通の話題で会話が弾んだり、常連のお客様との関係が深くなったりすれば、きつい飲食店の仕事の中にも楽しさを見つけられるでしょう。
美味しいと言われた時が嬉しい
飲食店で働く多くの人がメリットを感じる瞬間は、お客様に美味しいと言われたときでしょう。
自分や職場の人が作る料理を褒められれば、飲食店の社員として嬉しくなったり誇りを感じたりするはずです。
「仕事がきつくても、お客様が美味しいと言ってくれるから頑張れる」という飲食店の正社員も多いでしょう。
20代でも責任のある立場になれる
飲食店の正社員として働けば、20代でも店長やエリアマネージャーなど責任のある立場になれることがあります。
一般企業の場合、20代でマネジメントの立場になれる可能性は低いため、20代でも責任のある立場になれるという点は、飲食店の正社員として働くメリットといえるでしょう。
特に飲食業界は若いアルバイト従業員が多い業界です。一般企業より高度なマネジメント能力が必要とされることもあり、自分自身の成長にもつながります。
飲食店で正社員として働くことに将来性はあるのか?
給料や勤務時間、体力の問題から、飲食店の正社員という仕事の将来性に不安を感じる人も多いでしょう。
結論として、飲食店の正社員に将来性があるかどうかは個人のキャリアビジョンや、スキルによって変わるため一概には答えられません。
例えば、将来的に自分の店を持ちたいと考えている人であれば、飲食店の正社員として飲食店独自の経営スキルを学んだり、マネジメント能力を身につけたりすることは将来に役立ちます。
しかし、今後も絶対に飲食店で働きたいわけではないという人は、給与・体力の両面から考えて、飲食業界から早めに転職するほうがよいでしょう。
飲食店を辞めたいと思った時はどうすれば良い?
飲食店を辞めたいと思い始めたらとるべき行動を4つご紹介します。
- 規則を確認し退職する意思を伝える
- 引き継ぎなどを行う
- 日程が決まったら退職届を書く
- 同時に転職活動を行う
飲食店を辞める意思が固まっていない人は、とりあえず求人を見てみるだけでも飲食店以外の仕事を知る機会になるためおすすめです。
規則を確認し退職する意思を伝える
まずは、就業規則を確認し、規則に定められた期間内に退職の意思を伝えましょう。
民法上は、退職の2週間前に退職の告知をおこなえば問題ないと定められています。しかし、就業規則に定められた期間が2週間よりも長い場合、引き継ぎにそれだけの期間が必要と考えられているということです。
退職後のトラブルをさけるためにも、就業規則に則った退職の告知を行いましょう。
引き継ぎなどを行う
退職に際しては引き継ぎをしっかりと行いましょう。
特に店長やエリアマネージャーなどの立場は、後任となる社員がいない可能性もあります。
後任の育成と引き継ぎを同時に行い、自分が退職した後に現場が困らないように配慮しましょう。
日程が決まったら退職届を書く
退職日が決まったら退職届を書きましょう。
退職届は、ドラマのように退職したいと思った日に提出するものではありません。上司との合意が取れて、退職日が無事に決まったあとに提出しましょう。
同時に転職活動を行う
引き継ぎとともに、転職活動を行いましょう。
労働時間が長く、忙しい飲食店の正社員からの転職は、一人で行うには限界があります。求人紹介や面接の日程調整代行など、さまざまなサポートを行い、効率的な転職活動を叶えてくれる転職エージェントが欠かせません。
飲食業界で培ったコミュニケーション能力を活かせる企業など、自分の強みを活かせる仕事を紹介してもらいましょう。
飲食店で働くのがきついと思った人におすすめの転職エージェント
飲食店からの転職におすすめの転職エージェントを2社ご紹介します。
- リクルートエージェント
- パソナキャリア
特にリクルートエージェントは転職支援実績No.1の頼れるエージェントです。無料で利用できるため登録しておいて損はありません。
リクルートエージェント
名前 | リクルートエージェント |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人:362,851件 非公開求人:231,843件 (2023年12月14日現在) 今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 20代~60代 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | 全業界、全職種 |
公式HP | https://www.r-agent.com/ |
詳細を見る
運営会社名 | 株式会社リクルート |
拠点 | 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | あり |
連絡手段 | メール、電話 |
- 転職支援実績No.1の業界最大手エージェント
- 業界最大級の非公開求人数40万件以上を保有
- 業種を問わない総合型の転職エージェント
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1を誇る最大手の転職エージェントです。圧倒的な求人数を保有しており、ほかの転職エージェントにはない求人の紹介も期待できます。
また、リクルートエージェントは業界を問わない総合型の転職エージェントです。飲食店でのスキルを活かしやすい接客業や営業、マーケティングなどさまざまな求人を紹介してくれます。
リクルートエージェントでは、休日や平日夜の面談も実施しているため、シフト勤務で忙しい飲食店の方でも使いやすいでしょう。
飲食業界からの転職は「給料が低い」「勤務時間が長い」などネガティブな理由が集まりがちです。しかし、面接でネガティブな理由ばかりを述べてしまうと面接官への印象が悪くなります。
リクルートエージェントは圧倒的な実績をもとに培ったノウハウを活かし、ネガティブになりがちな飲食からの転職動機を納得感のあるポジティブな志望理由に変換してくれるでしょう。
相談から内定獲得まですべて無料で利用できるため、必ず登録しておきたい転職エージェントです。
\転職支援実績No.1/
パソナキャリア
名前 | パソナキャリア |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人: 33,610件 非公開求人:- (2023年12月14日現在) 今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 20代~60代 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | 全業界、全職種 |
公式HP | https://www.pasonacareer.jp/ |
詳細を見る
運営会社名 | 株式会社パソナ |
拠点 | 東京都港区南青山 3-1-30 PASONA SQUARE 8F都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | あり |
連絡手段 | メール、電話 |
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飲食店の仕事がきつくて辞めたいと思ったら、まずは転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントへの相談は、転職すると決めていない人でも可能です。転職をすべきかどうかも含めて相談に乗ってくれます。
今回ご紹介した「リクルートエージェント」と「パソナキャリア」はどちらも無料で利用できる転職エージェントです。
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