企業の採用担当者は、履歴書のなかでどこを真っ先に見ると思いますか?
実は、写真です。
この写真が第一印象を決めてしまうのですから、ぼさぼさの髪だったり暗い表情だったりすると、印象が悪くなり面接をする前からハンデを背負ってしまいます。
就職活動は、お見合いみたいなものだと言われますが、お見合いでも第一印象が決まるのは、やっぱり写真でしょう。就職でも自分を売り込むうえで最もおろそかにしてはいけないのが、履歴書の写真なのです。
応募者が多い企業は、応募書類が山のように送られてくるので、顔写真も選考材料のひとつにしてふるい分けをしています。つまり、履歴書の顔写真は、絶対に手を抜いてはいけないということです。
履歴書の写真に手を抜かずにしっかりと力を入れることが、書類選考突破のカギです。顔写真の第一印象を10倍良くして、ライバルたちを蹴散らしましょう!
転職活動の履歴書の写真は重要?
転職活動の履歴書に添付する写真は、採用担当者が求職者を判断する材料になるためこだわることが重要です。履歴書において写真は、求職者の雰囲気を伝える要素となります。
人間が履歴書を確認する以上、雰囲気の良し悪しで書類選考に通過する・しないが大きく分かれることが珍しくありません。
企業によっては写真から感じられる第一印象によって、自社に合う人材かどうかを判断するケースも見られます。例えば、表情がわかりにくい・暗い印象を与える写真は、採用担当者にマイナスイメージを植え付ける原因となります。
履歴書に貼る写真は、必ずといってよいほど採用担当者にチェックされる項目です。基本的な身だしなみを整え、ポジティブな印象を与えるものを選ぶことが重要です。
転職活動の履歴書で好印象を持たれる写真の特徴
履歴書に貼る写真で好印象を与えるためには、下記のポイントを押さえることが重要です。
以下では、好印象を持たれる写真の特徴を詳しく解説します。
清潔感のある身だしなみが写真から伝わる
清潔感のある身だしなみが伝わる写真は、誠実・知性的なイメージを与えられるため、採用担当者から好印象を持たれます。
清潔感を出すためには髪型を整えるほか、シワのないシャツ・ジャケットを着用することが重要です。女性の場合は、ナチュラルなメイクを意識することも忘れないようにしましょう。
写真を準備する際は、清潔感とおしゃれさを履き違えないよう注意する必要があります。例えば、髪型をアレンジしすぎたり、おしゃれなメガネを着用したり、派手なメイクをしたりした写真は、履歴書に貼るものとしてふさわしくありません。
姿勢や顔の角度に違和感がない
面接官から好印象を持たれる写真の特徴として、姿勢や顔の角度に違和感がないことが挙げられます。
姿勢が悪い写真を使うと、だらしなさ・やる気のなさを面接官に与える恐れがあります。顎を上げすぎたり下げすぎたりした写真は、高圧的な表情になりやすい点を知っておいてください。
また、見た目をよくすることを目的に、左右に角度をつけることも控えることが大切です。見た目こそよくなるかもしれませんが、悪目立ちする恐れがあります。
撮影時には、背筋が伸びているか・顎が上がりすぎや下がりすぎていないか・正面を向けているかを、最低限確認しましょう。
好印象を持たれる表情をしている
好印象を持たれる表情をしている写真を使用すると、採用担当者からの評価がよくなります。履歴書の写真で好印象が持たれる表情とは、主に次のようなことを指します。
- リラックスした笑顔になっている
- 目線がまっすぐになっている
- 目がしっかりと開いている
- 顎を引き凛とした雰囲気がある
企業にとって履歴書は、これから一緒に働く人を確認する書類となります。採用担当者から見て、雰囲気がよいと思われるかどうかはかなり重要です。
必要以上に笑顔を作る必要はないものの、「暗そう」「関わりにくそう」と思われない程度にリラックスした表情を作ることは欠かせません。
転職の履歴書の写真で好印象を持ってもらうための方法
写真スタジオで撮影する
真剣に就職を目指すのなら、顔写真は写真館や写真スタジオへ行って、きちんとプロに撮ってもらいましょう。写真スタジオは照明の技術がしっかりしているので、明るい印象の顔写真を撮ることができます。
採用担当者は、束のように送られてくる何枚もの履歴書の顔写真を見ているわけですから、スピード写真で撮ったものか、写真スタジオで撮ったものかはすぐに見抜きます。
いまだ履歴書の顔写真を安易に考えている人が多く、コンビニやスーパーの脇にあるスピード写真で撮るという人が圧倒的に多いのが実状です。だからこそ写真スタジオで撮れば、他の応募者から一歩リードすることができます。
写りが良くなるように男性でもメイクを施したり、出来上がった写真を補正してくれるところもあります。美男子・美人になって第一印象がアップするでしょう。
特におすすめなのが、就活用の写真撮影を専門にしているところです。業界別や職種別にどのように撮るかというテクニックとノウハウをもっています。
費用はかかりますが、それで人生のかかった採用が決まると思えば安いものです。
やむを得ずスピード写真を利用する場合は白いハンカチを利用する
時間の都合などで、やむを得ずスピード写真を利用する場合は、ひざのうえに白いハンカチを置きます。こうすると光が下からも反射して顔のかげりを少なくしてくれます。
とは言うものの、締切ギリギリであわててスピード写真で撮ると、表情も暗く指名手配犯みたいな写真になってしまいがちです。
スピード写真で撮って、自分で「綺麗に撮れた」と思っても、人から見た評価は全く違うものです。写真スタジオで撮れば、プロの目から見た綺麗な写真に仕上げてくれます。
第三者の目で見てもらうためにも、やはり履歴書の顔写真は写真スタジオで撮るのが一番良いのです。
履歴書の写真のマナー
履歴書に貼る写真のマナーは下記のとおりです。
ここからは、3つのマナーについて詳しく解説します。
3ヶ月以内に撮影した写真を使用する
履歴書に貼る写真は、3ヶ月以内に撮影したものを使用しましょう。3ヶ月以上前の写真は、現在の髪型や体型などと変わっている可能性があるためです。
履歴書の写真と実際の見た目が離れていると、面接官に悪印象を与える恐れがあります。3ヶ月以内の写真であっても体型が大きく異なる場合は、再び撮影し直すことがビジネスマナーといえます。
一方で、3ヶ月前と今で見た目に大きな変化がない場合であっても、撮り直すことが大切です。自分では気づきにくい輪郭などに変化が生じているケースが少なくありません。
アクセサリー・帽子・サングラスなどの身につけるものは外す
履歴書に使う写真は、アクセサリー・帽子・サングラスなどを外した状態で撮影しましょう。アクセサリーに関しては採用担当者によって良し悪しは分かれるものの、外すほうが無難です。
帽子・サングラスは、その人の表情や雰囲気を変えるため、ビジネスシーンに相応しくないアイテムです。帽子・サングラスを着用した写真を使うと「社会人マナーがなっていない」と評価され、不採用になる可能性が高まります。
ほかには、個性的なメガネを着用した写真も使わないほうがよいでしょう。個性的なメガネはくだけた印象を与えやすく、ビジネスシーンに合わないと評価する方が一定数存在します。髪を結ぶ方は華美なヘアゴムやピンなどを避け、シンプルなヘアゴムを選ぶことが大切です。
規定のサイズを貼り付ける
履歴書には、規定のサイズに合った写真を貼り付けることがマナーです。履歴書の使用によってサイズは若干異なるものの、縦4cm×横3cmが規定のサイズといわれています。
証明写真機で撮影する際は、「履歴書用」と書かれているサイズを選ぶと問題ありません。写真スタジオで撮影するときはフォトグラファーに使途を伝えておけば、希望するサイズ感で写真を用意してくれます。
セルフで用意する場合は、規定サイズに切ったときのことを踏まえて撮影することが大切です。
大きすぎる・小さすぎる写真を使うと、「ルールを守れない人」と評価される恐れがあるため、履歴書に貼る写真は規定サイズを必ず守りましょう。
好感度抜群!第一印象をよくする写真の撮り方
ここからは、好感度を高くする写真の撮り方をご紹介します。写真のサイズは大体、縦「36~40mm」横「24~30mm」です。撮影当日は、ベストの体調で細部にまでこだわって撮影に臨みましょう!
男性編
表情
目を見開き加減にして撮影すると、目力が加わり印象がよくなります。健康で気力にあふれている表情を意識しましょう。
口元
口を「へ」の時に結んでしまうと、ムスっとした印象を与えてしまいます。口角を上げて微笑むとソフトな印象になり、好感度につながります。
髪
撮影前には散髪をしておきましょう。前髪が額にたれたり、目に入ったりしないように注意します。寝グセがあると、だらしない印象を与えてしまうので、整髪料などで整えましょう。茶髪や金髪は黒く染め直します。
ひげ
無精ひげはNGです。通常の職種を希望する場合は、剃った方が良いです。ひげが濃い人は撮影前によく剃っておきましょう。アパレルやファッション関係ではひげがあってもOKというところもありますが、剃っておいた方が無難です。
服装
黒、紺、グレーなどの落ち着いた色のスーツを着用します。上着の一番下のボタンをはずしておくと、座ってもシルエットがくずれません。
シャツ
スーツの中のシャツは白地のものが無難です。
ネクタイ
ネクタイは派手なものは避けたほうが良いでしょう。結び目がゆるんでいないか、曲がっていないかをチェックします。
女性編
表情
にこやかにほほえむとソフトな印象になり、好感度につながります。明るく上品な笑顔を意識すると良いでしょう。上目遣いになると人相が悪くなってしまうので注意しましょう。
口元
口角をめいっぱいあげて素敵な笑顔を作ります。
髪
ロングヘアーの場合は肩の後ろにたらします。前髪が額にかからないように注意しましょう。
メイク
ファンデーションは厚めにします。不自然になるようなら首にもファンデーションを施しましょう。眉はきつくならない程度にきりっと整えます。
アイシャドウは明るい色を薄めにし、ぼけるパールは避けましょう。アイラインは補足はっきりと書きます。健康にみえるように必要ならチークを加えましょう。
服装
黒、紺、グレーなどの落ち着いた色のスーツを着用します。
アクセサリー
アクセサリーはつけない方が無難です。ピアスも外しておいた方が良いでしょう。
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写真は履歴書作成の最後に貼る
履歴書の写真を最初に貼ると、履歴書の作成中に写真の表面に指紋が付いてしまったり、角が折れ曲がったりしやすいため、最後に貼るようにしましょう。
写真ははがれてもよいように裏には名前を書いておきます。
転職活動で使用する履歴書の写真に関するよくある質問
転職活動で使用する履歴書の写真に関するよくある質問は次のとおりです。
ここからは、よくある質問に対する回答を紹介します。
履歴書の写真サイズはどれが一般的?
履歴書の写真のサイズは、縦4cm×横3cmが一般的です。証明写真機で撮影するときは、「履歴書用」を選びましょう。写真スタジオで撮ってもらうときは、「履歴書に使います」とフォトグラファーへ伝えれば問題ありません。
ただし、応募先によっては独自の履歴書を用意しているケースがあります。その場合は、履歴書の写真サイズが変わる可能性があるため、履歴書作成時に確認することが大切です。
自撮りで撮影した写真でもよい?
基本的には、自撮りした写真を履歴書に使うことは控えたほうが無難です。自撮りする場合、目線や肩の位置がズレやすくなります。また、顔元が暗く写りやすくなるため、採用担当者に好印象を持たれにくくなることを知っておいてください。
自撮りする写真は、面接が急遽決定した場合のみ使用する最終手段として捉えておきましょう。
私服で撮影した写真でもよい?
履歴書に使う写真は、ジャケットやシャツを着用したものを選びましょう。私服で撮影した写真は、基本的にはNGです。
私服で撮った写真はカジュアルな印象を与えやすく、履歴書に使用する写真として相応しくないと考える採用担当者が少なくありません。
特に、規律を重んじる企業へ応募する場合は、ビジネスマナーを厳しくチェックされる傾向です。私服で撮影した写真一つで不採用になる恐れがあります。
履歴書の写真は丁寧に撮ろう!
写真を撮られるのが苦手だという人は少なくありません。しかし、履歴書には必ず写真が必要で、どうせ撮るなら第一印象がよく、好感度の高い写真にしたいものです。
履歴書の写真は、いわば自分の分身。
履歴書の写真を撮る際は、今回の記事を参考に、ぜひ好感度の高い写真を撮ってみてください。他の応募者が手を抜きがちな履歴書の写真ですが、この写真に力を入れることで、他の応募者たちからリードすることができるはずです。
何度も言いますが、履歴書の写真は絶対に手を抜いてはいけません。写真にこだわることが、書類選考突破につながります。
写真にこだわると、書類選考を通過する確率がグッとあがります。それと同時に、もっと効率的に転職活動を進めたいと思いませんか?効率的に転職活動を進めて、優良企業に就職したい場合は、どうすれば良いのでしょうか?
そんなときは、転職エージェントを活用することをおすすめします。
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