Wantedlyは、独自のシステムを導入している「ビジネスSNS」です。
よくある転職サイトや転職エージェントとは異なる性質があり、若い世代の間で急速に拡大しています。
一方で、「返信が来ない」「時間が掛かる」といった声もちらほら聞かれるため、利用するかを迷っている方も多いです。
そこで今回は、Wantedlyの評判や活用方法について、実際の体験談をもとにご紹介します。
Wantedlyとは?

Wantedlyは、ウォンテッドリー株式会社が運営するビジネスSNSです。
給与面ではなく、やりがいや価値観を重視して、企業と求職者をマッチングさせることに特色があります。
求人情報に関する情報収集だけでなく、簡単にエントリーできたり、企業からのスカウトを受けたりと、さまざまな面で利用しやすいツールとなっています。
「話を聞きに行きたい」「カジュアル面談」など、企業と求職者が気軽に会って話せるシステムのため、心理的ハードルが下がりやすいのが特徴です。
利用者数は240万人、利用企業数は3.5万社を超えています。ベンチャー企業やスタートアップ企業の求人が豊富に揃っています。
メインユーザーは20代~30代で、特にエンジニア志望者の利用が多いです。
Wantedlyの口コミ評判は?

良い口コミ
wantedlyを閲覧していて感じたのは会社の雰囲気や理念が大手転職サイトより感じやすいこと。会社立ち上げの理念もわかりやすい。
話を聞いてみたい!と思うのは圧倒的にwantedlyの方が多い。
何故か23区の西寄りに会社が多い気がする。。。
通勤時間が変わらないんじゃ転職の意味が半減だしなぁ。— あやこ@ワーママ転職活動中 (@ayako_715) January 12, 2021
こないだエンジニア転職した元同期に話を聞いてきたんだけど、転職活動の時に使ったサービスはWantedly一択だったらしい。自分も8割はWantedlyだったから共感深かった。ある程度自走力があるなら転職エージェントや転職サイトってほどほどで良い説は正しそう。
— やな|キャリアの話 (@nymgfornew) January 12, 2021
いろんな転職サイトとアプリを使った末、就活の時に使っていたwantedlyがいちばん検索性能がよく、情報がよりワクワクし、痒いところに手の届く仕様だということを実感している次第。
— チアッ!? (@SuchiM66TS) January 3, 2021
良い口コミでは、企業の雰囲気や理念を感じ取りやすいことや、検索性能の良さを評価する声が寄せられています。
SNSツールとしても使いやすいのも魅力ですね。
悪い口コミ
とりあえずwantedly見とけって言われたことあったから見てたけど、いいなと思った企業を他の転職サイトで年収見たら下限が前職の2倍で萎えた…。
自分だけで探して応募してたら地獄を見そう。
それなりに信頼できるエージェントを探すのが先だなと思う。— はるまき@新人エンジニア (@harumaki666) January 9, 2021
wantedly登録したまま放置してるけど、なんか求人側の質が落ちたというかwantedlyの使い方を間違ってる企業増えた気がする。
普通の求人媒体に近くなったなぁ。。
そりゃTwitterの方で転職活動する人増えるよ…— Kei▪️あど (@adcult_inc) December 17, 2020
未経験のエンジニアが転職活動をする際、Wantedlyはすでに相当なレッドオーシャンなので期待しすぎない方がよいです。
お金がないスタートアップ・中小企業が利用するケースも多く、お宝企業・求人は
①自分で地道に情報をサーチ
②経営者・CTOの人脈が豊富な人に聞くでないと見つけづらいです。
— IT菩薩@モロー(毛呂 淳一朗) (@Morow99956707) December 15, 2020
スタートアップ企業の求人は、どうしても給与が低くなりがちです。
給与面を重視する場合、Wantedlyは性質上使いにくいサービスとなっています。
Wantedlyの強み

Wantedlyの強みは、以下の3点です。
- 企業からの情報量が多い
- カジュアル面談が便利
- 魅力あるベンチャー企業を発掘できる
それぞれ詳しく解説していきます。
企業からの情報量が多い

Wantedlyは、会社説明に関わる情報量が圧倒的に多いです。
- 事業内容の紹介
- 価値観
- 社員について(それぞれの個人ページ)
- 最新のストーリー(企業による自主的な発信)
などについて、写真入りでわかりやすく説明されています。
実は、Wantedlyは給与面の記載がありません。
企業側は給与面以外の魅力で求職者にアピールする必要があるため、その分多くの情報が公開されているのです。
カジュアル面談が便利

Wantedlyのカジュアル面談は、気軽にミーティングを申し込める便利なシステムです。
企業にエントリーし、カジュアル面談の返信が来れば、1対1での面談に進みます。
- スーツ不要
- 履歴書などの書類不要
- 筆記用具不要
「カジュアル面談」という名の通り、気軽な形での話し合いです。
求職者が何度も企業に足を運ぶ必要がないように、基本的には合計2回の訪問ですべての面談を終える仕組みが整えられています。
魅力あるベンチャー企業を発掘できる

Wantedlyでは、他の転職サイトや転職エージェントでは見つけられないような、数多くのベンチャー企業の求人を閲覧できます。
Wantedlyは求人掲載料が安く済むため、採用コストを掛けにくい中小のベンチャー企業が多く利用しています。
独自の開発を行っている企業や、少数精鋭でさまざまな経験を積める企業など、あなたの希望に合ったベンチャー企業を見つけられるかもしれません。
Wantedlyの弱み

Wantedlyの弱みは、以下の3点です。
- 返信が来ない
- 給料がわからない
- 強みがないと厳しい
それぞれ詳しく解説していきます。
給料がわからない
Wantedlyは、求人情報に給与や福利厚生の記載がありません。
仕事に対する価値観のマッチングを重視しているため、求人情報の段階では給与面を確認できない仕組みになっています。
初回の面談までには労働条件を確認できるようになっていますが、「面談に行ってみないと給料がわからない」というのは、大きなデメリットといえます。
また、スタートアップ企業や中小ベンチャー企業が多いため、給料は低くなりがちです。
返信が来ない
企業にエントリーしても、返信が来ないことが多々あります。
断りのメッセージを入れてくれる企業ももちろんありますが、残念ながら「返信なし」の企業も多く、待ちぼうけを食うこともしばしばです。
結果、企業との面談にたどり着くのに時間が掛かることもあります。
強みがないと厳しい
Wantedlyのユーザーは急速に拡大しており、競争率が激化しています。
経験者や実績のある人は有利な一方、未経験者は面談にたどり着くのも難しく、何か強みを持っていないと厳しい状況です。
自分の実績や経験と合致する企業を狙いつつ、企業との価値観をマッチさせ、有益な人材だとアピールする必要があります。
Wantedlyを使った転職の流れ

プロフィールを登録する
登録するプロフィールは、
- 自己紹介
- プロフィール写真
- この先やってみたいこと
- 学歴
- 職歴
- スキル
などが挙げられます。
魅力的なプロフィールを書けば、企業からの返信率が上がりますよ。
Wantedlyで返信がもらえるプロフィールの書き方については、こちらで解説しています。

話を聞きに行く(エントリー)
募集情報をチェックし、興味のある企業にエントリーします。
「話を聞きに行きたい」ボタンを押すと、
- 今すぐ一緒に働きたい
- まずは話を聞いてみたい
- 少しだけ興味があります
という選択肢が表示されるので、「今すぐ一緒に働きたい」を選んでエントリーしましょう。
企業側は多数の求職者から選考しています。
採用担当からしてみれば、「少しだけ興味があります」といった人まで相手にできない可能性があるため、物怖じせずに「今すぐ一緒に働きたい」を選びましょう。
エントリーが終わったら、企業からの返信を待ちます。
お断りのメッセージが来ることもありますが、返信が一切来ない場合もあるので、注意してください。
カジュアル面談or面接
企業から面談のメッセージが来たら、日程調整をして面談をしましょう。
基本的には最初にカジュアルな形式で面談を行う場合が多く、企業によってはいきなり面接というケースもあります。
カジュアル面談から始まる場合、好印象を与えられれば面接に進みやすいですし、時にはその場で採用というパターンもあります。
本気で内定を取りに行くなら、カジュアル面談の段階から入念な準備が必要です。
- 自分がやりたいこと
- 過去の経験、実績
- 企業や業界への熱意
など、自分が企業とマッチする人材だとアピールしましょう。
内定
本選考を経て内定を出す企業が多いですが、「カジュアル面談に社長が直々に来て採用決定!」というケースもあります。
一般的な転職活動と同様に、複数の企業を並行して応募しつつ、面接の数をこなしながら相性の良い企業を見つけ、内定を目指しましょう。
Wantedlyでの求人の探し方

Wantedlyはフィルター機能が使いやすく、さまざまな条件から企業を絞り込めます。
- 職種…エンジニアリング、デザイン・アート、マーケティング・PRなど
- 働き方…中途、副業、フリーランス、学生インターンなど
- 特徴…オンライン面談OK、ランチをご馳走します、社長が20代など
Wantedlyと他社の比較
求人数 | 特徴 | |
Wantedly | 8万件以上 | ・ベンチャー企業が多い ・カジュアル面談が使いやすい ・企業の雰囲気がわかる |
39万件以上 | ・ビジネス特化型SNS ・オンライン講座を受講できる ・会社にばれずに利用できる |
|
Eight | 非公開 | ・名刺でつながるSNS ・企業からスカウトが届く ・企業からの最新情報が届く |
- Wantedly…企業の担当者と気軽に会える独自性があり、企業の社風をつかみやすい
- Linkedin…アメリカ発のビジネス系SNSで、利用者や求人数が多い
- Eight…登録した名刺をもとに、企業からダイレクトにスカウトメールがもらえる
ビジネス系SNSにはそれぞれの特徴があるので、自分好みのサービスを使ってみましょう。
【体験談】Wantedlyのみだと時間がかかる

Wantedlyで転職に成功しました。
前職は小学校の講師をしていましたが、残業の多さや精神的負担から退職。
ハローワークに行くも、教員経験を活かす就職口に出会えず、実績ゼロという事実に打ちのめされながら手に職をつけることを決意しました。
将来的にも続けられそうなエンジニアを目指し、スクールに通って猛勉強しつつ、就職先を探しました。
スクールでアドバイスをもらい、ハローワークから転職エージェントサービスの利用に切り替えつつ、同時期に登録したのがWantedlyです。
「話を聞きに行く」という敷居の低さが気に入り、取りあえず4社に声を掛けてみるも、1社は翌日、1社は数日後に断りのメッセージが入り、残りの2社からは連絡なしという結果でした(3週間待って、結局連絡は来ていません)。
これではWantedly経由で決めるのは難しいのかなと思いつつ、8社に応募。
転職エージェントでもらった「企業と自分がマッチしているのをアピールする」というアドバイスを踏まえつつ、プロフィールを充実させて応募したところ、翌日に教育サービスを扱う企業から返信がもらえました。
数日後にカジュアル面談を受け、前向きな返事をいただき、その後の面接で内定をもらうことができました。
転職活動のやり方が全然分かっていなかったので、転職エージェントでもらったアドバイスがありがたかったです。
Wantedlyは企業への応募が簡単にできるので、企業を見つける場として使うにはお勧めできると思います。
Wantedlyについてよくある質問

質問1「Wantedlyの登録はばれる?」
一般的な転職サイトでは、氏名・住所・在籍企業などの個人を特定できる項目は非公開なのですが、Wantedlyでは非公開設定ができません。
そのため、企業が名前で検索すると、すぐにばれてしまいます。
また、企業が人材スカウトで利用する検索機能に、職種や地域から引っかかってしまう恐れもあります。

質問2「Wantedlyから返信が全然こない」
利用者のモラルの問題になりますが、企業側が返信をしないケースもあれば、求職者側が返信をしないケースも多発しており、返信スルーが常態化しつつあります。
良い企業と出会えるのを期待しながら、多くの企業にエントリーするしかありません。
質問3「Wantedlyの料金は?」
企業からのスカウトが増える、月額2,980円の「Wantedlyプレミアム」プランも用意されています。
質問4「Wantedlyで転職活動したらばれる?」
Wantedlyではプロフィールの非公開設定ができないため、企業側のスカウト機能で簡単にばれてしまいます。
その他の転職サイトや転職エージェントには「自分の在籍企業をブロックする機能」がありますが、Wantedlyには導入されていません。
Wantedlyを使うなら、会社にばれる前提で転職活動を行ってください。ばれたくない場合は、別の転職サイトや転職エージェントの活用がおすすめです。
Wantedlyはこんな人におすすめ

Wantedlyは給与面の記載がない分、会社説明に関する情報量が多いです。仕事内容や社風をつかみやすいので、多くの情報から自分に合った企業を見つけたい人におすすめのサービスです。
- 仕事内容や社風などの情報をたくさん知りたい人
- キラリと光る中小ベンチャー企業を見つけたい人
- 気軽な気持ちで企業の担当者と話をしたい人
中小のベンチャー企業が多数利用しており、独自の強みをもった企業に出会える可能性があります。ベンチャー企業では入社後すぐに重要な仕事を任されるケースもあるので、キャリアを積みたいと考えているなら使ってみて損はありません。
「カジュアル面談」を利用すれば、気軽な気持ちで担当者との面談が可能です。サイトに載っている情報だけで応募するのが不安な人は、応募前に話を聞けるカジュアル面談を活用してみましょう。
Wantedlyは転職エージェントとの併用がおすすめ
カジュアル面談の使い勝手が良く、魅力あるベンチャー企業を見つけられる可能性もありますが、欠点も見られるサービスです。
以下のような方々は、転職エージェントとの併用をおすすめします。
- 給与面を重視している方
- 1人で転職活動をするのが不安な方
- スピーディな転職活動をしたい方
Wantedlyで企業の詳しい情報を収集しつつ、転職エージェントでアドバイザーによるカウンセリングや面接対策などを受けていけば、転職活動の効率は格段に上がります。
転職サービスをうまく使い分けて、効果的な転職活動を行いましょう。
Wantedlyと併用がおすすめなのはリクルートエージェント
名前 | リクルートエージェント |
おすすめ度 | |
特徴 | 転職支援実績No.1 プロのコンサルタントがフルサポート 非公開求人10万件以上 |
求人数 | 約250,000件 |
オンライン面談 | 可 |
公式HP | https://www.r-agent.com/ |
大企業から中小企業まで幅広い求人を扱っており、自分1人では見つけられないような優良企業に出会えます。
リクルートエージェントは総合型転職エージェントNO.1の実績を誇ります。プロのコンサルタントによる書類の添削や面接対策など、手厚いサポートが人気です。
給与面や福利厚生などの企業情報がわかるため、Wantedlyでは得られないデータを補完しながら活用できます。また、求職者側からは言い出しにくい「年収・条件・入社日程」などの交渉を任せられるのもポイントです。
プロのアドバイスを受けながら、ホワイト企業への転職を成功させましょう。
Wantedlyの運営会社概要
運営企業 | ウォンテッドリー株式会社 |
本社所在地 | 〒108-0071 東京都港区白金台5-12-7 MG白金台ビル4F |
事業内容 | ビジネスSNS「Wantedly」の企画・開発・運営 |
公式HP | https://www.wantedly.com/ |